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詩・歌詞

無彩+ 《わらべうた》

作者: 村上ガラ


お時間いただければ是非お目通しお願いいたします。m(__)m

白い絵の具で何()こか

女の首のその真珠

風に吹かるる滝の水

境界線の白い雲

閉じ込められた病室の

どこまで続くか壁の色

のきに下がった鶴の羽

左のまなこは置いてきた


黒い絵の具で何()こか

綺麗な顔の輪郭と

一枚下のその髑髏どくろ

乾いた血潮とその上に

踏みつけ重なる足跡か

水に流るる筆の墨

隈取くまどり流れた汗の痕

右のまなこは瓶の中


二つの絵の具で何()こか

のぼる朝日を止めるため

がれてぎらつく鉄の色

胸の奥の底深く

にごり切れない闇の色


つらい悲しい怖い寂しい

いとしい欲しい会いたい切ない

憎い恋しい誰にもやらない


取り散らかされた筆の山

白黒の中に赤一穂(いっすい)

小さなほこらに押し込めた

後ろの正面だあれ





※一穂……筆、特に穂先を数える場合に一穂、二穂と数えます。


お読みいただきありがとうございました。m(__)m

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― 新着の感想 ―
[良い点] 村上ガラ さま はじめまして 作品を拝見させていただきました。 最初の段落では何の描写かなと思い、「病室」「眼」で不穏な気配を感じ、2段落目の「髑髏」からは鳥肌が立つ思いで読み進めまし…
2019/11/03 14:35 退会済み
管理
[一言] 老婆がしゃがれた声で歌っていそうです。 ゾッとしますね。 歌に臨場感を感じます。
[一言] 童歌を思わせる独特のリズム感、さらに不気味さが上手く合わさってますね、怖いです。
感想一覧
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