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香IF⑪

 私は端歩を突く。これは打診だ。あなたは、穴熊にしますか? どうしますか?

 相手が同じ様に、端歩を突いてきたら、居飛車穴熊になる可能性はかなり減る。しかし、気を抜いてはいけない。若手棋士で大流行している端歩突き穴熊の可能性は残る。


挿絵(By みてみん)


 そして、端歩を突いてこなかったら、相手は居飛車穴熊にするという覚悟を私に示したことになる。それなら、私は用意しておいた策を披露する。


 さあ、どうする?

 私は、土浦副部長の次の一手を待った。


 きっと、先輩は穴熊にしてくる。私はそう確信していた。


 彼の次の一手は「▲7七角」。


挿絵(By みてみん)


 穴熊を明示した一手。


 私が待っていた一手!


「(もう逃がしませんよ、副部長!)」


 私は、美濃囲い(今までの歴史)を放棄した。踏み出すのは新しい一歩。


「△6二金だと!?」


挿絵(By みてみん)


 副部長は対局中にも関わらず大きな声をあげる。冷静な彼を驚かせるほどの一手。これで私が今まで愛した美濃囲いは使えない。

 


 狙うのは私が用意した切り札のひとつ!


 耀龍(ようりゅう)四間飛車!

明日はお休みします!

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