表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

474/531

葵IF➇

「ねぇ、先輩、本当に夏休みどこにもいかないんですか?」

「行っても、母さんの墓参りくらいだな。全国大会の結果も報告したいし、あとはいつもの道場やネット将棋をたまにやるくらいで」

「そうなんですか。なら、あとで私の買い物に付き合ってくれませんか? お昼くらいはご馳走するので」

「うん、いいよ」

「えっ!?」

「えっ、だからいいよって」

「いいんですか、本当に?」

「うん、いいよ。俺みたいな陰キャが葵ちゃんから、誘ってもらえるなんて最高に幸せだな」

「この前のこと、根に持ってませんか」

「全然」

「嘘だ~ でも、本気にしちゃいますよ。めちゃくちゃ楽しみにしていますからね」

「うん、俺も楽しみにしているよ」

 そう言って笑う桂太先輩のベロは少しだけ青かった。たぶん、さっき食べたかき氷の青さだ。


「先輩、口の中、真っ青ですよ」

「あっ、さっきのブルーハワイか」

「しまらないな~」

 私がそう言うと先輩はバツが悪そうな顔をしていた。


「でも、先輩のそう言うところ、大好きですよ」

「ありがとう。茶化したフォローでも嬉しいよ」


「なに言ってるんですか……」

「えっ?」


「ふざけないとなかなか言えないじゃないですか。『大好き』だなんて」

 私たちはそう言って、二人で顔を赤く染めた。

次回は明後日の水曜日の23時を予定しています。

面白かったら感想や評価お願いしますm(__)m

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ