表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

266/531

第二百六十六話 エルモ囲い

挿絵(By みてみん)

 エルモ囲い。

 金と銀がジグザグに組み合わさった囲いである。

 このジグザグに組み合わさった特徴が、最大の強みである。駒同士が連結して、簡単に作れる囲いにも関わらず守備の安定感はピカイチだ。


 急戦vs振り飛車。

 アマチュア将棋において、半世紀以上にわたって主流に君臨している怪物戦法だ。


 ()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。その対策に考えられたのが、振り飛車の天敵「居飛車穴熊」。


 居飛車穴熊が主流になるにつれて、急戦は数を減らしてきた。

 やはり、守備力の低さがネックなのである。


 将棋において、守備力はもっとも重要な要素だ。私が四間飛車を指し続けるのは、四間飛車が安定して高い守備力を作りださせることが理由の一つ。


 しかし、コンピュータ将棋の発展によって、全ての常識は一新された。

 今まで、脆弱な守備力によって、苦汁をなめていた急戦に、新しい守りかたが生まれたのだ。

 最強の矛に、固い守備力をもつ盾が加わったのだ。


 振り飛車vs急戦は新しい局面に突入したのだ。


 そして、振り飛車(わたし)は苦労している。対策しなくてはいけなくなる戦法が増えたのだから……

 ここからは、今までの積み重ねと経験、そして自分のすべてをぶつけた戦いになる。


 私が彼のもとにたどりつくために……


――――――――――――――――――――――――

用語解説

エルモ囲い……

数年前に誕生したばかりの守りかた。

従来の居飛車急戦時に使う船囲いと比べて、金銀の連結が良く守りが固くバランスもよい。

同名のコンピュータ将棋ソフトが多用することから、この名前になった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ