「老年看護」初日のハプニング
記念すべき100話目のお話です。
皆様に応援をもらい挑んだ「老年看護」実習初日。
緊張しながら病院へ向かう。最寄り駅について周りを見渡してみれば同じように緊張の面持ちの看護学生っぽい人達。ちょっとホッとするよつ葉。
看護実習生に与えられた更衣室のロッカーへ行き着替えて控え室で待機するよう言われている。
実習服にはそれぞれの大学名や専門学校名が刺繍されている。デザインも色もそれぞれの学校毎に違うので直ぐに、個別に認識される。
着替えていると「あっ、☆☆大学! 凄いね。頭いいんだろうね」と言われました。
たまたまよつ葉は☆☆大学なのです。それなりに努力して入学しましたけど……。
控え室に集まった看護実習生たち。グループに分けられていてそれぞれの看護師長に連れられて病棟へ向かう。
よつ葉のグループは……
第1週目は[慢性期病棟の老年看護]
第2週目は[緩和病棟の老年看護]
第3週目は[終末期の老年看護]
が予定されています。慢性期病棟なので急変は少なさそうです。
指導看護師さんに【看護記録】を渡され患者様の現状とどんな経過を辿ってきたのかをチェックする。
守秘義務があるので割愛させていただきます。
指導看護師さんに連れられて病室に向かい挨拶に伺う。
「○○さん、おはようございます。前よりお話させていただいていた看護実習生の菜須よつ葉さんです」
担当患者様は、何も言わずよつ葉を睨むようにみている
「おはようございます。今日から1週間担当させていただきます、菜須よつ葉です。よろしくお願いします」
と挨拶をしました。担当患者様は指導看護師さんに「要らん!」と一言。
「菜須さんは優秀なんですよ」
指導看護師さんが一声かけてくださいました。
「何処の学校だ?」
「☆☆大学看護学部看護学科です」
「ふん、ワシは昔から賢いやつが嫌いじゃ!」
「○○さん、一生懸命看護させていただきます。よろしくお願いします」
「要らん!」
そう言って点滴スタンドを投げられました。咄嗟に右腕で庇ったので顔には当たりませんでしたが右腕に痛みが走る。
隣の病室で急変の処置を終えた医師がフォローに入ってくださいました。この場は看護師長と指導看護師が対応してくださり、よつ葉はつれ出されナースステーションに戻りました。
「俺、内科医だから一度外科の医師に診察してもらおう」
と言って何処かに連絡を入れていました。
「外科の先生捕まらなくて、救急が空いてるそうだからそっちに行ってとの事だから。今から救急外来に行っておいで」
えっ?
「えっ」
「あぁ、ひとりじゃ心細いよな。ナースの人忙しそうだし俺事情知ってるし俺が一緒にいくわ」
えっ? それはそれで……
「救外連れていってくるから師長戻ったら伝えてくれる?」
内科医の先生がナースステーションにいる看護師さんたちに声をかけると
「わかりました。菜須さん、いってらっしゃい」
「菜須さん、ここは大丈夫だからいっておいで」
とナースステーションにいた看護師さんたちが快く送り出してくださいました。
「災難だったね」
「はい」
「まさか初日始まって直ぐに自分が看護される側になるなんて思ってもみないもんな」
「・・・・」
そんな会話をしながら救急外来まで来たと思ったら、つかつかと中まで入っていく医師についていく。
救急救命医の医師の方が待機していらっしゃるところに連れてこられ
「ナースの卵ちゃん、どうしたの?」
「右腕かな?」
「怪我の様子は?」
質問の雨嵐。内科医の先生が事情を話してくださいました。
レントゲンを撮っていただき骨には異常なし。重度の打撲とのことでした。湿布をして包帯を巻かれました。
救急外来から戻るとき内科医の先生が
「救命に山ピー居ないでしょ?」
って笑っていましたが、居たらビックリするわ!!
大学に連絡を入れていたようで、暫くして天野教授と看護学部部長先生が来てくださいました。
そして病院側から謝罪を受けました。
看護学部部長先生が、担当患者様を代えて実習をしてくださるのを望みます。と仰ってくださいました。
よつ葉の担当患者様は看護師長さんと指導看護師さんと吟味するそうです。
今日は、実習はせず看護助手をさせていただきました。
「わぁ、助かる!」
「手際良いわね」
「本当に学生?」
色々と言葉をかけてくださいました。看護部長さんが、
「今日の実習の単位は気にしなくて良いから、明日からしっかり学んでください。既に本領発揮されているようですけどね」
と言ってくださいました。
痛いよぉ。
ー追記ー
今日は、看護実習記録も看護計画もフェイスシートも無いので、こちらを執筆できました。
医療事故って知らないだけで結構あるとのことでした。




