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物理的に化け物な彼と実は異世界人な私  作者: 暁 紅陽
高校入学編
4/10

入学式です!

 春。それは、別れの季節であり、出会いの季節である。

 ちなみに私、上山夏うえやまなつにとっては、後者だ。


 入学前に恋人ができちゃいました。なんと、彼も同じ学園に通うのです!まぁ、もし違う学校とかだったら、青春学園ラブコメ終了の危機だったので、今はほっとしています。


 まだ、冬の寒さが、残るこの季節。桜がひらひらと舞い散る坂道を私は物思いに更けながら歩いている。

 それは、昨日の出来事に関係していたりする。もちろん、私の彼氏、鳴神秋なるかみあきくんのことだけどね。ちなみに私は秋くんと、呼んでいます。


 やっぱりとても気になります。

 物理チート・・・お兄ちゃんも物理チートだから、それがどれだけ恐ろしいことかはよく知っている。物理攻撃では無類の強さを誇り、そもそも物理的に傷つけることすら叶わない。一度私の大切な宝物であるこの世界でいうところの、魔女の帽子を、踏んづけられたときに、エクスプローションを放ってやったんだけど、無傷だったんだよね。実際は舌を噛んでしまって、王級魔法の 紅蓮の業火 並みの威力だったのに・・・。


 とまぁ、さすがに、お兄ちゃんほどの物理チートではないとはおもうけどね。あと、私はこの世界には案外結構な数の特殊な力を持った人がいるんじゃないのだろうかと思ったりしている。


 この世界では、特殊な力を持った存在はいないということがこの世界での認識だろうし・・・う~む。わからん。


 まぁ、恋人ができたのはとても嬉しかった。実は私も、助けてくれた秋くんに、一目惚れしたんだけどね。かっこいいし、背も高いし、なんていったって、優しいしね。


 頬を赤く染めながら歩いていると学園の門の前にたどり着いた。

 とりあえず、集合場所のグランドへ向かってみる。

 もうすでに、新入生の大半が集まっていたため、結構目立ってしまった。


 クラスはもうすでに、発表されている。この学園のクラスは学年ごとに、AクラスからはじまりEクラスまである。ちなみに私はBクラスだ。


 秋くんはどのクラスなのだろうか?


「えぇ、新入生の皆さんは各クラスごとに、整列してください。校舎側を向いて左からAクラスです」


 私が辺りを見回していると何処にいけばいいのかと迷っているように見えたのか、この学園の教師であろう頭部が残念な人が、メガホンを使って、話している。うわっ!こっちに微笑んできたよ。今度、いい育毛剤を提供してあげようか・・・向こうの世界で作って、試しに宿屋のおっちゃんに使ったら床につくほどの髪が生えてきて、スキンヘッドから一瞬にして無人島の漂流者みたいになったんだよね。


 とりあえず、自分のクラスの列にならぶ。

 しばらくたつと秋くんがやって来た。やっぱりかっこいいな~。周りの女の子なんか、顔が赤い子が多いしね。


 しばらく回りを見渡したあと秋くんは私を見つけてこちらにやって来た。


「夏、おはよう」

「おはようございます。秋くん」

「夏はどこのクラスだった?」

「Bクラスでした。秋くんはどうですか?」

「ん。俺もBクラスだった。よろしくね夏」

「はい。よろしくお願いします秋くん」


 私たちがこうして話している間に時間は過ぎ去り入学式の時間となった。先程の教師の指示にしたがって体育館へと移動していく。


 あぁ、楽しみです!ようやく学園生活が始まろうとしています!この世界に来て約一年半。知り合いは少なく、寂しい日々は本当に長かった・・・。だがしかし!それも今日で終わりを告げる!私はこれからの学園生活を謳歌するのだ!


 体育館にAクラスから順番に入場していきます。

 出席番号順なので、まさかの先頭です。緊張します。

 あっ、お兄ちゃんがいました。すっごい、手を振っています。 あれ?バイトはどうしたんだろう?大丈夫なのかな?

 この一年半でお兄ちゃんは、重度のシスコンになってしまいました。

 ちょっとお世話をしすぎたかもしれません。いつ間違えたのだろう。


 やがて新入生全員が、席につき、入学式が始まりました。

 様々な祝辞をきき流していると、お約束道理?校長先生の長い長い話が始まりました。


 校長先生が話を締めくくり、式典が終了。新入生は各クラスに向かうこととなった。

 私たちはこれから一年お世話になる教室へと歩みを進めて行く。

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