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回想1

トード様とお別れをして、どれほどの月日が経ったのでしょうか。





出会ったのは、雪が降る前の一段と冷えた日。



城を出られずぼんやりと城下を眺めていたとき、あなたは道端で倒れていました。



すぐに人を呼んで、あなたをお城の中へ。



お医者様の話では、軽い栄養失調とのこと。しばらくして目を覚まされたとき、私はとても安心しました。



元気になるまでお城にいる代わりに、たくさんの話を私に話してくださいましたね。



一面砂に囲まれた国や、標高何千mもある山の上にある国、空を飛ぶ船や喋る花の話など、どれもこれもが初めて聞く話ばかりで、ずっと聞き入ってしまいました。



今でも昨日のことのように覚えています。





薄っすらと地面が雪で白くなり始めた日。突然お城を出ていかれたときは、とても悲しかったです。



私に何も告げず、気づけば城の門の近くまで歩いていらっしゃいました。





次はいつ頃、この城に来ていただけますか?



私は冬の女王。春にはこの城を出なくてはいけません。



それまでに、また、お会いできますか?





『 では、冬が終わる頃にはまた来ます。』





あなたの顔は良く見えませんでしたが、あなたの言葉は私の耳に鮮明に届きました。





まだ、トード様はお城に戻って来られません。



ですが、あなたに会えるその日まで。



私はこの城で待っています。




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