表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
11/14

回想2

リリィと初めて出会ってからもう1年が経つ。





道端で倒れていたところを助けてもらったらしい。気づけば見知らぬ城の中だった。



すぐに城を出るつもりだったが、思ったより体調が悪かったのと、久々に人と話ができるのが嬉しくて、つい長居してしまったっけ。





楽しかった。ずっと一緒にいたかった。





雪が降り始めた朝、目を覚ますと、自分の手からいつもの症状が出始めていた。





『化物』





世界各国で言われ続けた言葉。突然化物になってしまう原因不明の病気。治療法を探し旅を始めてしばらく経つが、有効な治療法は未だ見つからない。



おまえには、病気の時の姿は絶対に見られたくない。おまえにだけは『化物』と呼ばれたくないんだ。



誰にも気づかれないよう、顔を隠し、俺は城を出ようとした。





『次はいつ頃、この城に来ていただけますか?』





嬉しかった。こんな俺でも戻って良い場所があるなんて。必ず…必ずこの場所へ戻ろう。症状が出てから2、3ヶ月すれば元の人間に戻る。冬が終わる頃にはきっとまたすぐ会える。





そう思っていた。





だけど、現実は症状は良くならず、俺は未だ化物のまま。





こんなに近くまで来ているのに。



手を伸ばせば届く距離にいるのに。



今はただ、俺だと気づかれないよう、じっとすることしかできない。



そうするしかないんだ…




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ