年末。
クリスマスが過ぎた日曜日。
両親は、町内の集まりでいない。
「リョウタ、お昼、外に食べに行こっか」
「翼がいってたけど、隣の町に、すごい美味いラーメン屋があるらしい。そこ行くか?」
「ボク、ラーメン食べたいー。」
恭ちゃんも食べたいというので、三人で、そのラーメン屋に行くことにした。
車で20分くらいで、そのラーメン屋に行った。日曜日ということもあり、行列ができていた。
調理場は、60歳くらいの父親と、20代後半くらいの息子さんで、やっているらしい。ホールはバイトかなと、いう感じである。
私達の番がきて、席に案内された。
「あっ、お子さまラーメンもある。よかったね。恭ちゃん」
「うんっ」
お子さまサイズのラーメンがあると、助かる。
「オレ。チャーシュ麺」
翼くんが言うには、チャーシューも絶品らしい。
ラーメンが運ばれてきた。
「美味いな」
リョウタが、麺を食べて言った。
「美味しいー」
恭ちゃんも喜んでいた。
確かに麺といい、チャーシューといい、美味しい。スープも美味しい。
「宜しかったら、餃子どうぞ」
調理場から、息子さんらしき人が出てきて、私達に餃子を持ってきた。
「えっ。いんですか」
私は、言った。
「この間のお返しです」
この間の?
餃子を持ってきた息子さんの顔をまじまじと見ると、クリスマスイブの日に、予約なしできたカップルの彼氏さんだった。
「クリスマスケーキ、めちゃ美味かったです。ボク、クリスマスプレゼントありがとう。店長さんのB'zのクリスマスソング感動しました。彼女も、めちゃ喜んでくれたんで、あの日行ってよかったです」
なんでも、クリスマスイブは、やはりラーメン屋を休みにしたそうで、彼女に、ラーメンばかりじゃなく、たまにはパスタ食べたいと言われ、隣町の美味しいパスタ屋があるというので、開いてるかどうか分からないけど、行ったら、開いてたから、うちの店に入ったということだ。
「オレ達、初めて行って、予約もしないで、常連じゃないのに、オレ達までに、プレゼントくれて、嬉しかったです。オレからの彼女へのプレゼントが安いもんだったけど、パスタ屋さんに行って株が上がりました。」
喜んでくれて、良かった。
餃子も、とても美味しかった。
狭い田舎だ。人なんて、どこで会うか分からない。
どこで、繋がるか分からない。
さてさて、年末年始の店の営業ですが、31日のランチタイムで、年内の営業は、終わりです。
田舎は、大晦日は、6時で閉店する店が多いです。コンビニ、ファミレス除く。
来年は3日まで、お休みを頂いて、4日から営業します。
お正月休みは、元旦に、初詣に、いったら、一泊で、両親と、リョウタの両親とで、温泉に行きます。
2日に中学の同級会がありますが、欠席で返事しました。
お正月休みの同級会なので、実家に帰省中の人も来ると思うので、会いたくない香織や圭介も、来ると思うので、別に参加しなくてもいいです。花江は同級会に行くみたいです。
あと、来年4日から、1月いっぱい永野安奈さんが、うちの店でバイトすることになりました。
クリスマスイブに、泣きながら店にきた永野安奈さんです。
仕事は年内で契約終了するそうなので、来年、パティシエの学校に行くそうです。
それまでに、バイト代いらないので、うちの店で勉強させて欲しいと申し出が、あったのです。
クリスマスイブの日に、クリスマスケーキを食べて、辛かったことが、和らいだので、自分もお客様に食べて幸せになれるケーキを作りたいということでした。
今まで、リョウタと両親とで、店をやってきましたが、バイトを雇うことは、私も勉強になるし、良い経験になると思います。
幹事の竹下くん。宮下くん。
「あれ。京子、同級会に欠席でハガキきてる」
「京子来ないんじゃ、女子期待できねーな。オバサンばっかりか」
「オマエ、女子に、オッサンばっかりって、言われてるぞ」




