ラブ
ショッピングセンターで、偶然、翼くんに会った。
リョウタと恭ちゃんは、ゲームセンターにいた。
「京子さん、参考に聞きたいんですけど」
翼くんが、私に聞いてきた。
そんなこんなで、翼くんと立ち話を5分くらいしてたら、リョウタと恭ちゃんが来た。
「あっ、リョウタ」
「よお。買い物?」
「ちょっと、贈り物を買いにな」
なんだか、リョウタは、機嫌が悪そうだった
翼くんは、買い物があるというので、そのあと、すぐ別れた。
家に帰ると、機嫌悪そうに、リョウタが言った。
「翼、京子と話してる時、デレデレしてた」
えー。友達までに、嫉妬するとは。
「翼くんは、私がリョウタの奥さんだから、対応よくしてくれたのよ」
「翼をかばうのかよ」
なんで、そうなるかなー。
「リョウタ。友達までに、嫉妬するなんて、よくないよ。そんなことで、仲悪くなったら、どうするの」
「別にいいよ。オレは、他の奴に嫌われたっていい。京子と恭がいればいいっ」
そうは言っても、翼くんは、この地元にいる唯一のリョウタの友達なのに。
あれから、翼くんから、LINEがきて、リョウタに話があるそうだ。
ということで、リョウタは、翼くんと飲みに行った。
「リョウタ。昼にショッピングセンターで、会ったとき、京子さんと話してたオレに嫉妬しただろ?」
「ああ。ちょっとした」
ちょっとじゃないだろうが。
「リョウタ。すぐ顔に出るからな。京子さんに、年上の彼女に何をあげたら喜ぶか聞いてたんだよ」
「年上の彼女?翼、彼女、出来たのかよ」
「まだ、正式に交際申し込んではいないけどな」
翼くんの交際を申し込みたい彼女とは、会社の事務員で、34 歳。何度か遊びに出掛けているらしいが、正式に、付き合ってるとは言えない状態だそうだ。
「彼女、幼稚園の子供いるんだ。シングルマザーだよ」
「子供って。大丈夫なのかよ、翼」
リョウタは、心配そうに言った。
「オレもバツイチだし。そこは、言えないよ」
「子持ちって、翼の親は許すのかよ」
「どうだろ。わかんないや。それもあって、彼女のほうが、子供いる私なんかダメよ。って言って、なかなか前に進まない」
翼くんは、彼女のことで、かなり悩んでるようだ。
「京子さんが、子供いる人だと、子供にプレゼントしたほうが喜ぶかもしれないというんで、女の子だから、プリキュアのオモチャ買った。オレ、前の女房に、あっさり離婚を言われたから、もう女は適当に遊んで、結婚は、もういいかなと思ったけど、彼女と出会って考えが変わった。リョウタに影響されたのかもしれない」
翼くんは、その彼女の娘さんのパパになる覚悟だろうか。でも、年上の彼女が、躊躇する気持ちが分かる。翼くんは、30歳で、これから、未婚の若い女性と、出会うかもしれない。翼くんも、悩んでるが、彼女も悩んでると思う。
「どうしたもんだろな。翼がいきなり幼稚園の女の子のパパかあ」
リョウタが、家に帰ってきて言った。
「こればかりは、お互いの気持ちだけではね。娘さんの気持ちもあるだろうし」
私が言った。
「結婚したら、翼の親と同居かもしれないし、上手くいくかなー」
難しい問題だ。
ディナータイム。
「おー翼。いらっしゃい」
会社帰りの翼くんが、来た。
「京子さん、ありがとう。彼女の娘さん、プリキュアすごい喜んでくれた」
翼くんがカウンターに、きて言った。
「そう。良かった」
嬉しそうに報告をする翼くんを見て、私は、切なくなった。
彼女と上手くいってほしいけど、翼くんが、いきなり幼稚園の娘さんのパパになるのも、簡単なことじゃない気がして、翼くんの将来を思うと、やりきれない。
「リョウタ。オレ、彼女にプロポーズした」
「えっ。翼、それでいいのか。彼女の娘さんのパパになる決心したのか」
いきなりプロポーズとは、私とリョウタは、驚いた。
「ああ。彼女の娘だから、愛せるよ」
愛は強いと思った。
そして、また私達は、結婚式に呼ばれることになった。




