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6月11日

戦争ゲームの実践場は、地平線が見えそうなほど広い荒地だった。昔から、ここはこんな感じだと、案内役が教えてくれた。

向こうの方から、土煙を上げて戦車が猛スピードで突っ込んでくる。それに対抗するのは同じような感じの戦車だ。激しくぶつかって、両方とも爆発炎上した。案内役はため息をついて、どこからか取り出した双眼鏡でゲームの様子を観察していた。

戦車が燃えているとこの横からは、歩兵部隊が突撃をしてきた。彼らは全員が罪人だとは説明を受けていたが、死んでも無理に生き返らされているのを見て、何も思わなくなっている自分が怖くなった。

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