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その後

彼は、俺にこの日記を託した翌日には、家族を引き連れてどこかへと旅を始めた。

俺は神とか言う奴らから、この日記について公開をするようにと再三言われ続けた。

だからこうして、見にくい字を一つ一つ調べながら、書きあげたわけだ。

だが、それも、今日で終わる。


公開をしたことで、俺の何かが変わったというわけではない。

別にあいつの友人だったっていうだけで、奴が今はこの場所にいないっていうことだけを知っている。

ただそれだけの話だ。

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