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5月2日
砂利道をひたすら駆けていると、途中で大きな川にぶつかった。案内役に聞くと、こちらに来る時に通った川の下流に当たるところらしい。ただし、今回はこの川は渡らずに、川に沿って下っていくことになるそうだ。
森を抜け、砂漠を抜け、私たちは住宅地へと出た。このあたりは、小鬼や小悪魔たちが暮らしているところで、社宅のような感じだそうだ。小じんまりとした村を通り抜けると、門があった。ここから先は、軽地獄と別れて、中地獄へ入るそうだ。私と案内役は、日記帳を提示することによって、ゲートを通してくれた。