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4月30日
さて、本日で4月が終わりを告げる。この1ヶ月間を振り返り、この場所でさえ恐ろしい場所だと認識を新たにしたが、これ以上の地獄とは一体どんなところであるのか、私には理解ができない。
案ずるより産むがやすしという昔からの諺が示している通り、こうやって思い悩むことよりも、案内役に連れられて見に行った方が、はるかに楽であるし、安全であることは、十分に分かっている。私は、昔から旅人であった。今でもそのことは変わっていない。
だからであろうか、こうやって日記を書いている間でも、これから起こることについて、とてもワクワクしている。次の瞬間、私が出会うであろう、全ての出来事を覚えておきたいとも思う。
遠くから、時を告げる鐘が聞こえてくる。そろそろ私も明日に備えて寝ることにしよう。




