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4月2日

私が最初に旅に出たのは地獄の方だ。理由などはない。


三叉路を歩き続けると案内役の小悪魔が私を見た。ふむ、どうやら地獄というのは一つだけで構成されているものではないらしい。かといって、多いわけでもなさそうだ。

これは楽しいことになってきた。


現地に着くとそこは川が流れていた。いわゆる三途の川というものらしい。

だが、石を積んでいる子供の姿は見えない。そのかわりに、たむろしているのは小さな黒い翼をつけた小悪魔たちだ。彼らはここで天国へ行くべき人たちを追い返す役割を持っているらしい。そのような人たちは、地獄を汚すそうだ。


私は案内役と共に、対岸へ渡るための船に乗り込んだ。こちらの船頭は長身のがっしりした男で、ひげを蓄え、雄々しくさえあった。

どうして川の渡し守をしているのかと聞いたら、別に理由がないと返してきた。彼は昔から、それこそこの川がここに流れ始めたころからここで渡し守をしているそうだ。なお、向こうへ渡るための料金は、貴賎問わずに150円らしい。

しかし私は特別な招待客とされているため、お金を払わずに対岸へ移動をした。

向こう岸に着くのは、かなりかかるそうなので、ここでひと眠りさせてもらう。

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