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1月11日
その箱を私に渡し、中を見るように言った。その中は、単なる銀色に光っている腕輪だった。これは綺麗だから、毬にあげようと思って、ふたを閉じる。そして、私はジョージにこれをまりにあげたいと思うんだけどもいいかと聞いてみると、別にかまわないよと言われた。きっと、こんなにきれいなものだから、毬に似合うだろうと思った。
私が弾薬庫の通路を歩いている間に、この腕輪についてジョージに知っていることを全部教えてほしいと頼んだ。どうやらこの腕輪には、なんの効果も無いということらしい。装飾品にすぎないということだ。