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12月25日

腰から下げたラジオでは、紅白歌合戦をしていた。会場内の投票をしている様子だ。その中を私たちはゆっくりと神社に向かって歩いて行く。この1年間はどんな感じだったかと思い出しながら、一歩一歩を踏みしめて行く。地中を左手に、毱を右手に連れて一緒にトコトコと歩いて行く。彼ら二人が何を考えているかは分からないが、今は楽しそうだ。私はそれで、十分だった。彼らの両親がどこに行っているかは知らないが、ちゃんとここで健康だから、安心してほしいと自然に思っていた。

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