270/368
12月25日
腰から下げたラジオでは、紅白歌合戦をしていた。会場内の投票をしている様子だ。その中を私たちはゆっくりと神社に向かって歩いて行く。この1年間はどんな感じだったかと思い出しながら、一歩一歩を踏みしめて行く。地中を左手に、毱を右手に連れて一緒にトコトコと歩いて行く。彼ら二人が何を考えているかは分からないが、今は楽しそうだ。私はそれで、十分だった。彼らの両親がどこに行っているかは知らないが、ちゃんとここで健康だから、安心してほしいと自然に思っていた。
腰から下げたラジオでは、紅白歌合戦をしていた。会場内の投票をしている様子だ。その中を私たちはゆっくりと神社に向かって歩いて行く。この1年間はどんな感じだったかと思い出しながら、一歩一歩を踏みしめて行く。地中を左手に、毱を右手に連れて一緒にトコトコと歩いて行く。彼ら二人が何を考えているかは分からないが、今は楽しそうだ。私はそれで、十分だった。彼らの両親がどこに行っているかは知らないが、ちゃんとここで健康だから、安心してほしいと自然に思っていた。
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。