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12月16日
先生がお土産と称して、少女に渡したのは、パックに入ったお揚げさんだった。それを見た途端に、少女は目を輝かせて、先生からそれを受け取った。すぐに食べるかと思ったが、ちょっと考えて、パックを社の中に戻した。どうやら、大好物は後で食べる派なのだろう。
先生には満面の笑みで、ありがとうと言っていた。
それから、私たちは少女に連れられて、別のところへ移動することになった。それは少女の知り合いの神様が祀られている神社だそうだ。私としては、どのような方なのか、少し緊張していた。