259/368
12月14日
とりあえず挨拶をしておこうと、お参りした。よろしくお願いしますとか、そんな感じで言うと、後ろから気配を感じた。その気配に振り返ると、小さな女の子が立っていた。先生は、私が振り返ると同じタイミングで後ろを見た。ああ、やはり来ましたかと、先生は笑顔で言った。
知ってるのですかと私が先生に聞く。地中と毬は、すでに仲良くなろうと近寄って挨拶をしていた。ええ、知ってますよと先生が答える。先生の説明によれば、このお稲荷さんの霊体となるらしい。少女なのは、本人の意思によるものらしい。