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4月24日
地獄と言えば、真っ先に何を思い浮かべるだろうか。私が考える中では、やはり、業火のような、燃え盛る火を思い浮かべる。ここは、まさにそんな地獄のイメージにぴったりだった。
後ろや上から火に襲われながらも、牧羊犬に追われる羊のごとく、1か所に集まるように常に誘導されていた。
時に足元から噴火をおこすこともあり、それをさも楽しげにしている小鬼や小悪魔たちは、これこそが天職だと言わんばかりに、張り切っているようだった。案内役も、さりげに興奮しているところをみると、案内役も同じ血が流れていることは間違いないだろう。