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11月12日
地中がアイスを食べ終わると、私は少女に尋ねた。どこから来たかと。だが、少女は、覚えていないの一点張りだった。どうやら、本当に覚えていないらしく、私は聞くのをあきらめた。そして、守衛に、この子はどうなるのかと聞いた。
守衛の話によると、一定期間はここで育てることになっているが、それ以降はわからないという話だ。孤児院に入れるということも考えられるという話をしてくれた。それから少女に聞いてみた。そういえば、地中とよく似てるねと。そしたら、その時に初めて気づいたようで、まじまじと地中の顔を見ていた。