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9月24日
案内役の祖母が帰ってきたのは、家にいると決めてから30分ほどしてからだった。両手いっぱいに荷物を持った祖母は、重そうに家へと入ってきた。
私は祖母を手伝い、冷蔵庫に荷物を次々と入れた。電気が来ていないように見ていたが、どこからか送電線を引っ張っているのかと案内役に後で尋ねたら、屋根にソーラーパネルを付けていて、独立した電源を確保しているから、大丈夫とにこやかに言われた。集中電力式は都市部では用いられているが、周囲数十キロメートルに何もないようなところでは、個別電力式がいいそうだ。