113/368
7月21日
ロープウェイの搬器は、10人ぐらいが入ってもまだ余裕がありそうな、直方体の箱だった。
乗り込むと、自動的にドアが閉まりガタンときつい振動とともに動き出した。山へ続く線は、かなり心細く見えたが、そんなことを気にしているのは、私だけのようだ。他の面々は、案内役の娘と地中が外を見るのに飽きたようで、鬼ごっこのようなことをし始め、その横で、案内役の夫婦が、互いに話しながら外を見ていた。
私は外を見ながら、床にあった椅子に座った。そして、到着するまで動かなかった。
ロープウェイの搬器は、10人ぐらいが入ってもまだ余裕がありそうな、直方体の箱だった。
乗り込むと、自動的にドアが閉まりガタンときつい振動とともに動き出した。山へ続く線は、かなり心細く見えたが、そんなことを気にしているのは、私だけのようだ。他の面々は、案内役の娘と地中が外を見るのに飽きたようで、鬼ごっこのようなことをし始め、その横で、案内役の夫婦が、互いに話しながら外を見ていた。
私は外を見ながら、床にあった椅子に座った。そして、到着するまで動かなかった。
特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。
この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。