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エンジェル・ペイント  作者: 沙夜菜
■Go together now
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プロローグ

 5月下旬、初夏。

──────あるいは、初夏と呼ばれる時季。

カッターシャツが汗でじっとりと濡れて、額からは汗が流れおちる。

 ここから見える公園の噴水には、早くも小さい子たちが水着を来て遊んでいる。市民プールも大盛況。

 ひっきりなしにセミの鳴き声が聞こえ、部屋で窓や扉を開けないのは自殺行為に値する。

────ような状況を、「初夏」と呼べるのだろうか。

 今年は、例年になく暑いと聞いた。

6月に入る前からこんな気温で、一体7月からどうなるのか本当に疑問である。


 夏は、大嫌いだった。

当然、夏の始まりの「初夏」が好きなわけがない。

 でも、今夏が嫌いかと聞かれるとハッキリ「No」とは言えない。しかし、「Yes」とも言えない。


脳裏に響く、あの悲鳴。

あの辛い出来事があった「初夏」は一体いつだったか。

 それと同時に、「初夏」が楽しみになったのはいつのことだったか。

 

あの笑顔が見れなくなったのは、いつのことだったか。



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