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第3話 好きやねん

(今日は土曜日か...)


島田は夜風に当たりながらコンビニをよったついでに事務所近くの堤防に向かった


(さむ...てかもう12月か...堤防でデートとかどんな神経してんねん...あとひと駅跨またげばショッピングモール行けるっつーの)


「プロデューサーさん!」

「おお...強引だな...」


(他のプロデューサーはこんなん感じなんだな...へぇー羨ましいぜ)


「あの...ちょっと!」

「いいじゃん!」


(何胸触ろうとしてんだよ!流石に注意しに行くか)


「おいお前ら」

「あ?誰だよ?」

「398プロの島田だよ」(※398プロは事務所の名前です。後ほど触れます)

「ああ...島田さんでしたか!」

「うん...見ちゃったからキミ解雇ね」

「あなたそんな権力ないでしょ」

「社長にタメ口聞けるぐらい権力あるぜ」

「え?めちゃくちゃあるじゃん」

「で?アイドルの方はどうなの?調子どう?」

「あんたの方がダメでしょ」

「調子を聞いて何が悪い?」

「本当にアイドルのプロデューサーかよ」

「それはこっちにも言えるは」

「相手のアイドル誰でしたっけ」

「…」

「え?もしかして名前知らないんですか?」

「ああ…いや…そういう訳では…」


―5年前―

『島田さーん!』

『おはよ、美香』

『おはようございます!今日もよろしくお願いします!』


と美香は島田よりさきに事務所に来ており、衣装にも着替えていた。

アリーナでのライブを控える彼女をサポートできる島田はとてつもなく楽しい日々だった。

理由は簡単

島田はフッ軽だけどやる時はやる、メリハリのある素敵な女性だと感じていて、島田は彼女に特別な思いを抱いていたからだ


『美香さん、明日にはリハーサルが待ち構えています。それにアリーナライブは明後日です。本日は休んでもよろしいのですよ?』

『いや!最後までやり続けて…最っ高のらいぶにするんだ!』

『そうですか…398プロの誇りですね』

『へへへ!』

『夢を追いかけ、追いかけられ…398…咲花…開花するアイドルを育てるのがプロデューサーの仕事、最後までサポートさせていただきます!』

『お願いしまーす!』


―現在―

「先輩?」

「ああ…ごめんな…違う記憶が蘇っちまった」

「なんスかそれは」

「大好きな女がアリーナライブで倒れる記憶だ」

「え?」

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