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転生

男は気が付くと、言葉じゃ言い表せないほど綺麗な場所にいた。

男は悟った。


"自分は死んだ。"

"ここは死後の世界。"


男は自分が死んだ事を受け入れようとしたが受け入れきれなかった。

なぜなら、自分がバーテンダーとしてすごした日々がとても楽しく感じていたからとも言える。

享年63歳と、まだ早いような早くないような年齢で逝ってしまった事に、すごく後悔していた。


「もっとお客さんと触れ合いながら楽しくカクテルを作りたかった…」


そんな後悔に苛まれていると・・・。


「新たな人生で別のものを混ぜ混ぜしませんか?」


(ん?)


謎の声が聞こえた。

男は無意識にその声に反応してしまった。


「誰?あなたは?」


「私はいわゆる()()です!」


「神様?」


男は神様と名乗るその人物?が何を言っているのか理解が出来なかった。

そんな中でも神様は話を続けていた。


「私は死者の次に進むべき道へ案内する使命があるのです!」


「それってつまり、私は天国か地獄に行くという事ですか?」


男は不安そうな顔をして問い詰めた。

しかし神様はくすっと笑いながら答えた。


「いえいえ!そんな事はしませんよ。生前のあなたの行いを見て見ましたが、どうやらあなたは色んな人から好かれている上に、仕事も真面目だったみたいですね!」


「ええ、まあ・・・」


「そこで、私から提案なのですが、別の世界で新しい人生を歩んでみたくありませんか?」


「え?さっき言いましたよね?『新たな人生で別のものを混ぜ混ぜしませんか?』と」


確かにさっきはそう言っていた。


「あなたは生前、色んなお酒を混ぜ混ぜしていましたよね?ですから、その混ぜ混ぜの知識を別の事に活用して見ませんか?」


「なんだかたのしそうだな・・・」


男はバーテンダーとしての好奇心から神様の意見を承諾した。


「では、新しい世界へ!ご案内しま~す!」



ーーーーー



目が覚めると、男は見知らぬ場所にいた。


(どこだここは?見慣れないな・・・)


「あら、もうおっきしたの?」


突然女性の声が聞こえた。

声の主はとても美しい女性だった。

その隣には旦那だと思える男性もいた。


「お~、目が覚めたかい?我が息子よ!」


(息子?)


男は混乱していた。

男性は自分の事を息子と呼んでいる事に・・・


とっさに近くにあった鏡を見て男は驚いた。


(え?これは?赤ちゃんになってる!?)


男はなんと赤ちゃんになっていた。

それも、異世界のとある夫婦の"1人息子"として・・・。


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