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珍道中・三匹が悪を斬る~  作者: 猫を愛でる会
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第3話 旅は道連れフローラ姫は異世界に。

フローラ達は周りを見渡す,空気は変わり大きな山や肌寒い風に,遠くには赤い屋根が見え街が在るみたいだ。

空には不思議な流線形の翼のある物が飛び,鳥のモンスターが近付くと光る何かが飛び出し,モンスターを倒し地上では土煙が上がる,トムとグレイは装備を着けフローラもローブをモカは,そのまま普段着で付いて行く。

トムは街に寄ると黒い屋根の建物に入る,グレイとフローラ達も入るとフローラは驚く,グレイスに似た男性二人が居たのでまさかと思う。


「トムさん大きく成ったね。」


二十代位の黒髪で小太りな男性に,トムは言われる。


「父さんの弟子の,始めまして三十男のクロードです。」


フローラは驚く,二十前後のこの男性が三十男とだがまだ驚くのは早いフローラ。


「妹は父の所ですよ,マジックポート使いますか?」


頷くトムは店の奥に向かうと,水晶か魔法の石か分からない物が有り,魔方陣に集まると光りそして一瞬で景色が変わる,大きな見た事無い不思議な家が目の前にある,近くには大きな池いや違うこれは湖だ,あとピンクの花びらが舞い,二つの巨大なピンクの花が咲く木が在り,鳥の様なな翼で飛ぶ小さな生き物に不思議な服を来た小さき人,大きな蜂?に人間の顔をした生き物に,甘い香りが漂う何か。


「来たなトム,無茶ばかりしてるのだろ。」


フローラは400年前と変わらないグレイスに,トキメキ暴走して走って行く。


「グレイス様,お嫁に成りに………」

「させないわ,エアーボール!!」

「ぐふぉ…………」


グレイスに抱き付こうと走りお嫁宣言しながら行ったら,空気の塊を食らいくの字に吹っ飛ぶ,魔法無効化は発動してるが物理的に吹っ飛ぶフローラだった,此は無効化なのであろうか?


「シャロ気持ちは分かるが,行きなりエアーボールはダメだよ。」

「でもアナタに寄り付く虫は,私が退治するのは当たり前の事なのよ,悪い虫は早く燃やして証拠隠滅よ。」


相変わらずの出来事にトムは懐かしさを,グレイとモカは怖がったがフローラは無傷で立ち上がり。


「今度こそ…………グレ………」

「ライトニングボール!!」

「……ひぎゃ!!」


容赦無いスパークする稲妻の塊がフローラに着弾し,吹き飛びながら痺れたのだった。


「一番愛してるのはシャロだから,攻撃は止めようね。」

「グレイス大好き。」


トムは懐かしいイチャイチャを見る,フローラはピクピクとしながら立ち上がる,痺れ以外の魔法ダメージは無いらしい。


「先手必勝ウォータージェット!!」


立ち上がたフローラに容赦無く,シャロは高水圧の水の魔法を放ち,高速でフローラを吹き飛ばした。


「シャロ,今言ったのにお客さん飛ばしては駄目だよ,スカート捲れて紐パン全開の,恥女エルフに成ってるから止めよ。」


思いっきり頭を大地に打ち,流石に立ち上がれないフローラ姫だった。


「不死鳥ポーション欲しければ,材料を採取に行けよトムの修行だ。」


他人事の様に見てたトムは「え?」となる。


「エキドナも商品の蜂蜜取りに来たなら,少しは瓶詰めまでお姉ちゃん達にさせないで,自分でしなさい。」


いつの間にか居た少女はエキドナと呼ばれ,どうやら末娘らしく特長はスラットした小柄な体型の,黒髪ボブカットに碧眼のエキドナは,仕方ないという顔で家に入り奥へ向かって行った。


「末娘だからて甘くはしない,もう百歳だし。」


グレイとモカは12歳位の人間の少女が,エルフ並みと知り衝撃の稲妻に撃たれた。


「他の人間は普通は百歳は老人だから,グレイスの一家が特殊なだけだから。」


トムはグレイ達に言う。


「隣の世界には上が居たぞトム。」


トムはそれに衝撃の稲妻が体を駆け抜けた。


「冗談だよね師匠?」

「それが本当よ,また旅に出るから付いて来なさいトム。」


シャロにも言われ混乱するトム,旅に同行が決定したのだった。


「お爺ちゃん,お婆ちゃんおやつは?」


10歳位の少年が現れたが,スマートでグレイスには似てない。


「リビングに行きましょうね,アスラン。」

「うん,お婆ちゃん。」


お婆ちゃんには違和感しかない容姿のシャロ,フローラは観察しシャロが建物に入ってのを確認し,立ち上がる。


「今度こそ,グレイス様~会いたかったですわぁ~」


グレイスに抱き付くフローラ,そして次は。


「ではグレイス様のと私の結婚のため……………」


フローラ姫がふと何かを感じそっちに向くと,顔に緑のゴムボールが直撃,そして走って来た少年。


「ごめんなさいお姉さん,バレーボール野球やってたらライナーが当たって。」


フローラは気絶して居た,遠くではバットをもって頭を下げる少年が。


「まあ何が言いたいかは分かると思うから言わないが,フローレンスは力のコントロールが必要だ,ヴィクトールにもな,あと後で謝っとけよ。」

「分かりました曾お爺様。」


16歳位の高身長にイケメンなひ孫が去って行く,遺伝子的におかしいレベルのイケメン美形である。


「格好いい…………」


モカはフローレンスの,美形でイケメンな容姿にお熱だ。


「学校でもモテモテらしいからな,2年後には婚約者と結婚するとか聞いたな。」


モカは精神的ダメージを受けた,もう先約あると知った衝撃にだ。


「トム,フローラ姫を頼むよ,魔法で回復はさせたから後は任せた。」


トムに丸投げするグレイス,妻のシャロ以外は異性として眼中には無いが,可愛い女の子には基本駄々甘いあのグレイスが丸投げとはと,トムは思って居た。


「この数百年で何が在ったんだ?」


トムには知る術は無い,次女モニカに連れられ客間別館に案内され,不死鳥ポーションの材料の一部の真っ赤な色の,不死鳥キノコや水神の滝に行き水を汲み,白い綺麗な小さい花が咲くフェアリースノーを採取し,このグランドテーブル世界の端に影移動で,最果てのドラゴン山脈の竜酒泉から,不思議な甘味のある竜酒をポーション瓶に数本入れ,グレイスの薬品工房に影から移動し行くと,子供や孫に薬草からのポーションの作り方を教えて居た,色々な世界を旅してスキルの発達や変化で,更に新しいポーションを開発したらしいし。

グレイスの全てのスキルは異常で,グレイスと共に成長し進化し魔王や邪神が泣いて謝る程強い,一回怪しげな神?みたいなプラチナ色の人形が現れ,この全ての世界とは違う場所の世界を救いに行ったらしい,まあ僕と同じ異世界の僕の話しでは,グレイス以外その世界を守れなかったらしい,主人であるクロードは偽の猫精霊に殺されて居て,急いで捕まってた空間から出た時には間に合わず役に立てなかったが,今は異形の魔族を全て滅ぼし,クロードの関係者とクロードの墓守りをしてるが,たまに彼もあのトムの助太刀してるらしい,クロードと旅をして食べる筈だったトロを食べに。


「さて不死鳥ポーションだが,改良出来る部分が在ってな………」


グレイスは子供と孫にスキルで得た知識を元に,ポーションを改良し身内が不慮の事故でも復活したり,大怪我でも回復するポーションをスキルを使い,バージョンアップしたり色々な世界の薬草から,スキルの力で新たなポーションを作ったりしてる,あとグレイス一家が長生きかはプラチナ人形(ひとがた)の影響で,色々な異世界に助太刀した報酬らしいが,敵を退けた位しか役に立たなかったと,前にグレイスから話を聞いたが今は助太刀してるのだろうか?


「てな訳で新不死鳥ポーション改め,フェニックスポーションはトムがパトロンで。」

「え?」


トムが色々思い出してる時に言われ,寝耳に水である。


「パトロン宜しく。」


トムは驚き聞き返す。


「フェニックスポーションて安全なの?」


グレイスに聞くと。


「たぶん大丈夫だよ,スキルで作ったヤツだし。」


軽く言うグレイスに溜め息をするトムだが,後にこのポーションが役に立つだった,しかも異世界で。


「また旅をするぞトム。」


ニッコリしながら言うグレイスに呆れるトム,グレイスの息子や孫はトムを見ない,グレイスは大抵悪人に容赦は無いからだ,あと盗賊や海賊や犯罪組織には天敵であり,暗殺者を送り込むが全員死亡か,死より恐ろしい恐怖で廃人に成ってたりする,しかも義賊だとしても悪人以外に迷惑な輩は容赦しない,それが身内なら恐ろしい未来が待って居る,まあ一人居たがその地獄はこの場に居る全員知る,それ以降身内に義賊をする者は居ないが,グレイスと同じく犯罪者を肉体的にも精神的にも叩き潰す,そんな子供が数人居たが今は家庭があり,大人しく海賊や盗賊をイジメ,金品財宝を巻き上げてるらしい。


「今回は妻は置いて3人……………」


グレイスの顔から血の気が引く。


「貴方…………私を置いて行く気なの?」


妻のシャロから何か恐ろしいオーラを,その場に居た全員が感じガタガタと震えた。


「娘達の指導忙しいだろ?」


紺碧色の瞳の奥に怪しげな光が揺らめく。


「浮気は許さないからね,毎日私を求めないとダメだから。」


全員ヤバいと思った,いつの間にか片手にはモーニングスターを持ち,グレイスの子供や孫は逃げ出した。


「何時ものをやるか。」


グレイスの何時もので察したトムは,テーブルに材料を置きグレイ達が居る客間に行った。


「もう子供達居ないからて,グレイスたら………」


トムの脳裏には此れからグレイスが何をしてるか,大抵分かるがあの方法以外しないから,奥さんヤンでるのではと思う。

名前が違うグレイス瓜二つの彼らは,上手く髪色が違うシャロさんと他の妻達と,良好な暮らしをしてるとたまに異世界トム会議で,話が出るが自分だけ色々大変だねと言われる。

それに色々な異世界の自分との交流が楽しいトム,色々な先輩に後輩にライバルに大変らしい。


「僕にはグレイて言う相棒が居るけどね。」

「トムさん呼びました?」


呼んで無いが部屋の扉を開き聞くグレイ,風呂に入ったのかさっぱりした様な顔をしてる。


「ここの風呂は最高ですね,広いし獣人仕様のお風呂在るしお酒は在るし,全身ドライヤー室で乾かせるし最高ですよ。」


呑気に言うグレイ,トムはまあ良いかとその場にから去る,夕食はトムには天国の刺し身祭りで,トムとグレイは酒を飲みながらグレイスの子供や孫達と,ワイワイ刺し身を動けなく成るまで食べた,だがグレイスとシャロ夫婦は現れなかった。

翌日げっそりなシャロさんと元気過ぎるグレイス,何かげっそりしてるフローラ姫が居た。


「フローラ様やっと居ました,昨日宴会で美味しいお食事だったのに途中で居ませんし,困りますよフローラ様」


昨日フローラ姫は敗北した,昨日の夜は妻シャロの凄さに圧倒され,挑戦したけど色々な意味で敗北し傷心旅行をする事にした,張り合った結果さっきまで二人でダウンしてた,一人元気過ぎる人を除き。


「久し振りの卵かけご飯だよ,グレイス。」


トムは専用醤油を掛け,卵をご飯と絡め美味しく食べると久々の,濃厚な卵の黄身の味が口に広がり醤油が更にうま味を増す,氷を入れ温くしたお茶を飲み口に卵かけご飯掻き込む。


「私は今日は手を抜いて納豆だな。」


グレイスも納豆を取り出して,いつの間にかお椀には玉ねぎの味噌汁があり,隣からは美味しそうな焼き魚の香りが……………


「朝から秋刀魚かよグレイ。」


よだれを我慢しながらトムは言う。


「リクエストて聞かれたから,焼き魚て言ったら秋刀魚好きかと聞かれたから,大好物て言ったら焼いて貰えたよ。」


ムカッとするトム,自分にはリクエストは聞かれて無いので,グレイに怒りが込み上げる。


「嫉妬しないで下さいよ,一応僕はお客扱いらしいですから。」


トムは身内なのでリクエストは無いらしい,ガックリするトムだった。

一週間基礎の素振りや姿勢,摺り足や体重移動に神速の足運びや,実戦稽古等ハードな一週間だった。

グレイも強制参加させ二人で地獄を見た,最終日の今日は最果ての海で釣りをする,遥か先海が無く水飛沫が上がり先が無い事を教える,この海水は下層の海に繋がってるが,このグランドテーブルの世界の海水や魚達は,何処から来てそして最後はこの海水は何処に向かうのだろうか?

トムはまだこのセフィロトの樹の全てを旅をして無いので,把握が出来ないが上にあと一つ世界があるらしいが,グレイスすらまだ行く方法が見付からないらしい,通常の方法では行けないとは文献で調べたらしいが,上の世界から来た聖竜騎士(ドラゴンパラディン)の竜人騎士は,「上がり方は知らぬが下がり方は,下の世界に行きたいと思うだけだ。」と,そう話したそうだ。


「上の世界は悪人蔓延る国や,美味しい肉や魚があるし探さないとな。」


グレイスは今日も平常運転,特にグレイスの目的は肉に在るので,ストレス発散に盗賊や悪のエルフや将軍や国家首席すら,後先考えずぼこぼこにして行く,大抵数年悪事による混乱で大変らしいけど,まともな者が居る国は直ぐに立て直してた国も有った,いやクーデター前にグレイスが成敗してる気もする。


「美味しい肉まだ他に無いかなぁ~♪」


呑気にまだ言うグレイスに,トムはこう言う人だよなと思った。

翌日旅の準備を終え朝霧濃い早朝,グレイスとトムとグレイは旅に出掛けた。


「逃がさないわよ貴方。」


妻シャロも孫に頼み発信器でグレイスを追う,フローラ姫とメイドモカも旅に出た,だがこの後フローラ姫とメイドモカに会う事は無かった,次元の断層と知らずに下に行く場所と勘違いし,他の異世界へと彼女達は次元の断層の中を過ぎ,目覚めると不思議な場所に居て周りを見渡すと,知らないモンスターに囲まれて,命辛々魔法を放ちグレイスそっくりな人物に助けられるのだった。


「グレイスさま私を助けに?」


だが彼は言う。


「私は雅史だ,エルフさん。」


フローラ姫はこの後雅史の説明にがく然とするが,初恋の人にそっくりだしと思い,()()()()()()()居る雅史と暮らす事にした姫を捨てた只のエルフのフローラとついでにモカだった。



グレイス達は次の世界に向かっており,出た先は海風が異国情緒溢れる港町,赤やオレンジ等暖色の屋根と白い壁の住居が広がる街,海には木船で漁師達が漁をしてるみたいだ,だが隣のグレイスは不思議な顔をしてた。


「文明が退化したのかな?前に来た時は魔力エンジンで,船を動かし漁をしてたのに…………国際問題に成るまで,他国の水域まで漁をしてたはず。」


トムとグレイは聞かなかった事にした,街に行くと不思議そうに3人を見る街の人,冒険者の姿すら見えない街にトムは聞く。


「冒険者居ないね。」


グレイスは言う。


「800年前は居たけどね。」


どうやら800年で,色々変わったのかも知れない。


「時代錯誤な旅人だぜ。」

「物騒な人と仮装した人が居るわよ。」


白い目で見られた3人は街を出て,モンスター反応を確認するとモンスターがこの世界には,もうゴブリンが2~3匹しか居ない,保々絶滅して居て冒険者も少し居るらしいが,廃業の寸前みたいだ。


「まあモンスター居なくても,盗賊は居るよね。」


グレイスは何故か盗賊や海賊や悪いヤツを探し出す,スキルだかが在るらしいが教えてはくれない,グレイスは広い街道を歩かずに,山道を歩きトム達は追って行くのだった。





グレイス「次回は盗賊話しかな?」

トム「それしかないよね。」

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