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珍道中・三匹が悪を斬る~  作者: 猫を愛でる会
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第2話 ワールドポートへ。

不定期第2話です。

トムは土魔法で墓を作り,エルフ達を供養した。


「何で私まで,身体を埋めないで下さいよ。」


金髪で美しい見た目のエルフの姫が,トムをジト目で見るながら暴れる。


「君は何か欲望が濃そうだから,グレイスには会わせられないよ。」

「…………何の事かしら?」


怪しい間をするフローラ姫。


「顔に出てましたよフローラ姫様。」


メイドのモカに言われるフローラ姫。


「私はグレイス様をお慕いしてますわ。」


本音を暴露するフローラ姫に,トムは一言。


「無理無理,シャロさん一途だから無理無理。」


無理無理を二度言うトム。


「分かりませんわ,セカンド嫁の道が無い筈は在りませんわ。」


何とか地面から脱出を試みるフローラ姫。


「現実を受け止めた時,自分で帰ってね。」


トムはフローラ姫に言う。


「恋は障害が高い程燃え上がりますわ。」


いつの間にか脱出していたフローラ姫,服を変えるがまた同じ服なのだった,血塗れの服は火魔法で燃やしたフローラ姫。


「まだグレイはグレイスに会ってないし,良い機会だからグレイを会わせよう。」


トムは印籠を漁る,デカイ手が不思議と入る印籠にフローラとモカは見る。


「あったぁ~何処でも通信機ぃ~」


トムは残り少ないエーテル魔石を,通信機に差し込むと電源が入り,通信を開始する事数分グレイが痺れを切らしやって来たのと同時に,通信が繋がる。


「数百年ぶりだねトム,そろそろ不死鳥のポーション無くなって,連絡来る頃だと思ったよ。」

「あら?トムちゃん元気なの?まだ小さいのかしら?」


遠くからシャロさんの声が聞こえた,まだ子供の身長と思ってるらしい。


「旦那たら昨日も激しくって燃えちゃった。」


下世話な話を初めてされたトム。


「…………それよりは今何処だ?」


トムは答える。


「聖条京に向かう道中ですよ。」


グレイスは答える。


「つい最近まで居たな………今は上の世界に来てるよ,孫やひ孫に顔を出さないと忘れらるから。」


たぶん忘れられてますよと,トムは心の中で思った。


「たぶん一部からは忘れられてるな。」


フローラ姫が横から話をする。


「400年ぶりですわグレイス様。」


返事が帰って来ないが。


「今の女誰?アナタ………」


トムは妻のシャロが嫉妬深いと知ってるし,グレイス一筋過ぎて周りを気にせずにイチャイチャする人でもある。


「400年前にまだ正常だった?エルフの国さ,今は知らないけどね。」

「あ~あのアナタを追い掛けてた,幼女エルフね。」


トムは横を見ると,ぷるぷると震えるフローラ。


「今は美女ですよグレイス様。」


また静かに成る通信機。


「アナタロリコンでは無いわよね。」

「愛してるよシャロ。」

「…………~………もう私もよアナタ,また燃えそう。」

「また子供に叱られるぞ,もう兄弟増やすなて。」


一瞬何か恥ずかしいのが聞こえたが無視し,トムはグレイスに話す。


「大変な爆弾連れて行きますから,師匠宜しく。」

「ちょっと待てトム,今何て…………」


トムは強制的に通信を切り,グレイに言う。


「グレイスは他に向かったから,グレイには師匠のグレイスに会って貰うからね,その前に。」


ハーフエルフに魔法を使い自白させ,アジトと本部を吐かせ死なない様に眠らせ,腹ごしらえをして店主から聞いた,聖条京行きの無人バスに乗り聖条京の手前に在るアジトと,ワールドポート近くの本部を叩くことにした,フローラ姫はバスは初めてらしくビビって居た,上の世界はこんなのはまだ序の口だ,魔法は日々進歩してる,何とか馴れて来たのか外を見始めたフローラ姫達。


「もう少しで下車するけど,自分の身は自分で守ってね。」


フローラ姫は言う。


「私もエルフの端くれ,魔法では負ける相手では在りませんよ。」

「土蜘蛛と強襲に負けましたが。」


フローラ姫はモカを睨む,フローラ姫は白銀とエーテルオリハルコンを合成した,妖精ドワーフのヘパイストス作の魔法無効化付き,女神のローブを服の上から装備する。


「物理攻撃に弱いですから,モカ頼みますね。」


モカは逃げ出したが逃げられない,身体が前に進まない何故かフローラ姫の前に立たされ,騎士の全身スーツをいつの間にか着ていて,盾を両手に持ち進んで居た。


「!?いつの間に…………」


脂汗が全身から吹き出る。


「恐ろしいなグレイ。」

「恐ろしいですトムさん。」


フローラ姫に戦慄を覚えた二匹だった。


「全員止まって。」


ハーフエルフが見回りをして居て,仲間の帰りを待ってる感じだが,仲間は無人バスで聖条京に向かって居る,悪人なのでお役所へと貼り紙付きで。


「分身頼むよ。」


トムの分身が木の上のハーフエルフを制圧,続いてアジトの巨大な木の周辺も制圧し一応探すと,巨大な木の中に部屋が在りフローラ姫の出番無しに,分身だけで制圧をする。


「我ら残党を追って来た……その武器,あの悪魔の人間の手下か!」


何やら様子がおかしい,今残党て。


「最後の切り札だ,食らえ…………アレ?食らえ…………アレ?」


何か瓶の蓋を開けようとしてるが,開かないらしく刀の鞘で殴り倒し鎮圧し,自白させるとあいつは精神が病んで居てまだ本拠地が,まだ残って居ると信じていたらしいと話す。


「壊滅させた人間の特徴から,またグレイスだね太った人間の冒険者に,黒髪ボブカットの魔法使いの女なら確実にグレイスとシャロさんだな。」


ハーフエルフ達を縛り眠らせ,分身体に影を使い聖条京に行って貰った,トムはスキルワールド地図を出し,上に行くワールドポートのある,大和の端にある巨大港町大洗に向かう,あと魚料理も堪能したいも含まれる。


「聖条京経由の無人バスは時間掛かるから,エーテル機関列車で行こう。」


ワクワクするフローラ姫とメイドモカ,またバス停に戻り無人バスに乗り聖都聖条京へ向け,バスにたまに揺られながら外を眺めると,高い木製の朱色の塔に黒い瓦や金の鳥や魚の飾りが見え,色取り取りで柄も色々な着物を着た町人や,剣を刀の様に装備した武士等が歩いて居る,無人バスは大きな像が両側にの有る,大きな朱色の門を潜り整備された街中を進むと,レンガ造りの大きな建物前のターミナルで止まり,扉が開きトム達は大きなレンガ造りの建物を見上げる。


【聖条京ターミナル駅】


大和の国の中心のターミナル駅,東は遠くの国タルミッタの砂漠の国へ,西は遥か遠くの優雅でコーヒーが美味い鉄の塔が聳え立つ,芸術の国バリンスターへ南は陽気な島国が連なる,オリーブ連合国とマハラヤ国,北は寒く凍てつき戦火が広がるエルミーナ国へ,昔はその先の独裁国家プチースタンリまで在ったらしい。


「此から向かうは南のオリーブ連合国行きの,大港町大洗だからね間違えたらもう会えないから。」


トムは注意喚起をした,乗り間違え切符の値段以上の場所に行けば,犯罪者として捕まり余裕が無いから助ける事は無い。


「ハーフエルフの賞金から切符は買うけど,間違えて北に行き戦火に巻き込まれても誰も助けないし,プチースタンリの兵に捕まるとエルフの女性は,強制兵製造工場に入れられるらしいて噂聴いてるから,絶対はぐれないでね。」


青ざめるフローラ姫とメイドモカの二人。


「恐ろしいです。」

「恐ろしいですねお嬢様。」


トムにしっかりと見失わない様に,グレイの鎧のプレートを掴み二人は付いて着た,トムは大洗までの指定席四人分を買い,この国の通貨大判4両を払いホームへ向かい,黒く格好いいエーテル機関列車に乗り込む,煙は出ないが煙突がありたまに煙突から光の粒子が吹き上がる,着物に猫耳の獣人系の女性や狸耳の優雅なスカート姿の獣人や,金髪狐耳の美しき姫の様な女性が乗り間違えたのか,慌てて降り狸耳の女性も降りた,どうやらバリンスター行きと間違えたらしい。

バリンスター行きは白く綺麗な流線形な車体,虹の様なカラフルな装飾された車両,どうして間違えたか不思議でしか無い,トムとグレイは装備を外し席に座る。


「色々な獣人の方々が居ますねモカ。」

「そうですねお嬢様。」


車内は着物を来たり防具を着けた人間の冒険者や,巨大な狸人?や狸みたいな妖怪の様な奴が乗って居る,禁煙だが禁酒ではないが自己責任である,トムはマタタビ酒を出す異世界から持ってきた酒で,自分と同じトムに助太刀した褒美に貰った酒である。


「グレイは要らないよね。」

「何で要らない前提何ですかトムさんは,飲みますよトムさんがその瓶のマタタビの時は,爽やかな疲れが吹き飛ぶ味ですから。」


グレイは改札で剣を仕舞った箱から,グラスを取り出し待つ。


「仕方ないなぁ~」


琥珀色に輝くマタタビ酒,トムは自分のも継ぎ乾杯して飲むと,興味津々なエルフには飲まさないが他の猫耳着物の女性が来る。


「私にも一杯。」

「君未成年だよね。」


バレたかと言った顔で去って行くと,グレイがもう二杯目を飲んで居たので急いで,二杯目を継ぎ印籠に仕舞った。


「「あぁ~」」


残念そうに見るエルフ二人。


「魚の刺し身かカニカマか,スルメが欲しいですねトムさん。」


何故か猫耳全員頷く光景,人間やエルフは刺し身に変な反応をしてた,刺し身を知らない連中みたいだ。


「間もなくエーテル機関特殊列車が発車します,当列車は次は大洗のため各駅停車では在りません,ご注意下さいませ。」


暫く乗り込む乗客が増え,アラートがホームに鳴り響くと扉が閉まり,光の粒子を出して列車は動き出した。


「粒子が綺麗。」


フローラ姫が呟くと加速を始める列車,ホームを抜け行き先のレールに入ると更に加速し,トンネルに入って行くと更に加速?り,粒子が濃く成りそして光の中に入った,スピードが落ち始めると粒子も収まりアナウンスが流れる。


「間もなく大洗~大洗です。」


呆気に取られるトム達は装備を付け,下車の準備を始めた。


「さて沢山食べるぞ。」


トムの言葉に3人は「え?」と成る。


「さて降りるよ。」


3人は仕方なく付いて行くと,ホームに減速して停まりドアが開くと,猫耳の獣人達は降りて行き階段を上がり改札に向かう,フローラ姫は階段に溜め息をし階段を登り改札に向かう,改札を抜けトムは案内所に行く。


「美味しい料亭で,お勧めお願いします。」


猫耳の菊柄の青い着物を案内係の女性が答える。


「それなら,東西料亭究極の味かしらね。」


だが続ける。


「店主の山岡さんが認めた食材以外,「ダメだこんな食材では」と言い,たまに料亭が休みなんですよ。」


それで店を経営してるのが不思議と,トムは思った。


「料亭は海岸沿いの竹林が生えた場所ですよ。」

「ありがとう行って見るよ。」


トムは3人を連れ駅を出て港に向かい,海岸沿いを歩き竹林のある料亭に辿り着くと,料亭の看板に灯りがあり中に入ると。


「いらっしゃい,何名だい?」


人間が居て,白い服装で白い前掛けした男に聞かれ。


「四名で魚を知らないエルフ残念付き。」

「………エルフか………前に来たエルフは大丈夫だったが,俺はエルフを信じてない。」


険しい表情の人間の男性,しょぼくれるフローラ達。


「悪いことはするなよ,個室に案内しょう。」


トムは装備を外し店員に連れられ,座敷に入ると椅子とテーブルが用意され,モカはパーカーにロングレギンスの普段着に,グレイは身軽成り席に付くと酒が出る,大和吟醸酒が枡に入り来てグレイは,ゆっくり味わいながら飲む。


「すきっ腹に染みますね~」


食べる前に飲むからだと,トムはグレイに思った。


「一品目をお持ちしました。」


エルフ二人にはサラダ,トムとグレイは魚の薄造りが置かれると,何か言いたげな二人。


「醤油を付けて…………美味い,新鮮で口に入れたら溶ける様に消えた。」


グレイは箸が止まらない。


「二品目をお持ちしました。」


エルフ二人には茶碗蒸が,トムとグレイには鯛のお造りが置かれた。


「…………………」


また何か言いたげな二人。


「お酒お代わり。」

「旅館ではないから羽目外すなよ,グレイ。」


店員は下がり酒を取りに行った,薄造りも鯛のお造りも絶品で他の世界の職人達を凌駕出来る腕前,グレイもエルフ二人も満足そうに食べる,見た目も素晴らしく鯛も溶ける様な食感と甘味,ついでに付いてる甘エビも絶品。


「三品目で御座います。」


三品目はフグのしゃぶしゃぶで,全員で出汁にしゃぶしゃぶして食べた,エルフ二人は箸が上手く使える不思議。


「食べ終った物を御下げに参りました,御下げ終り次第四品目をお持ち致します。」


下げ終るとトムとグレイの前に寿司が,エルフ二人にはデザートの大福が置かれた。


「コレがトロ…………美味い。」


泣きなが食べるグレイ,物足りないトム。


「また行ったら特トロを食べないと。」

「「「?」」」


トムは寿司ネタを全て食べ終えると。


「コレが最後で御座います。」


果物の柿を使ったソフトアイスが,トムとグレイの前に置かれる,エルフ二人はお腹いっぱいだが興味津々だがあげない。


「今度マサさんに頼もう。」


異世界の甘い物好きに,このアイスの再現を頼む事にした,一応少しサンプルを取り次回呼ばれた時に渡す。


「「「?」」」


トムの不思議な行動に3人は不思議がる。


「何時か分かるよ何時かね。」


トムはそれしか言わなかったが,後にフローラとモカは知る事に成る,しかも同じ名前の女性の人間にも出会う。


「さて店を出たら,ワールドポート龍神に向かうよ。」


何か凄そうな名前のワールドポートだった,店を出て山の方に向かい装備を着けず歩く,結構進むと不思議な感覚に襲われ気が付けば世界樹の様な巨大な樹があり,その木の根元に二つの灯籠と近くに精霊石が嵌まった様な柱があり,トムは印籠からカードを出してかざすと黒い空間が現れた。


「引き返すなら今だよ,グレイも上の景色は知るのは勉強に成るよ。」


トムはそれだけ言い,装備を付けずに黒い空間に入り消えた,グレイも後を追い中に入ると何処かに飛ぶ感覚に成る,意を決死もうこの世界に戻る事無い旅に,フローラとモカは向かった,フローラはスカートを抑えモカはモロに下に居たので見えてるが,自分が着替えさせてる物だから気にしない。

空間は上から光が降り注ぎそして,星空の様な空間に入りそしてまた光のシャワーが降り注ぐ。

また星空の様な空間に入り長いそう,流れ星を沢山流れる光景を目にしてもフローラ達は頭が追い付かない,空を飛んでる訳でもなく魔法で移動してる感覚でもない,不思議な感覚を体験してると光が満ちそして…………



グレイス「次回からはトムの特訓編かな?」

シャロ「手加減しなさいよ。」











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