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次に起こるのは変革か侵略かを考える

 生命は常に繁殖する事で歴史と云う進化の流れを作って来た。

 それだけで満足出来なかったのは私達ーー人間くらいであろう。


 人間は爪や牙などの身体能力による武器を持たず、知能を糧にして来た。

 獲物を狩る為に武器を造り、より狩猟を完璧にすべく、仲間を作るようになった。

 やがて、群れの頂点に立つ者が更なる高みを目指し、闘争が起こる。


 人間が他の動物と違うのは独自に編み出した発展の為だろう。

 しかし、人間も生命である。

 生きていれば、いずれ、老いて死ぬ。


 その中で人間は時に死を恐怖し、時に死を崇拝した。

 歴史とはそのようにして徐々に構築されたモノである。


 では、他の高度な知能を持つ生命であったなら、どうだったであろうか?


 正直なところ、これはどの種にも云えるが、本能を抑制出来なければ、例え、人間であろうとなかろうと似た歴史を辿るのではなかろうか?


 生命が生命たる由縁は本能にある。

 弱肉強食の成立する自然界で生きる以上、欲望や本能は切っても切れない。


 理想とすべき人間とは仏陀などの悟りを開いたモノの事であろう。

 しかし、我々は不完全な人間だ。


 その領域まで達するには人の環境は大きく変化した。

 民が不平不満を呟くのは現在に始まった事ではない。

 日本でも過去には一揆として弾圧に反発するクーデターがあった。


 歴史が長ければ長い程、後世は経験を知らず、寧ろ、歴史を遠ざけて改変し、学ぼうとしない。

 何故、歴史が存在し、後世に伝えられているのか・・・。


 これから先を見据えている者は過去の出来事から時代をもう一度、見直してみるのも良いだろう。

 先見を見るのも良いが、時には後ろを振り返るべきだ。


 それと個人的な意見だが、自身を褒め称える者だけでなく、考えの異なる人間とも手を取るべきである。

 完全に敵対する者や批判しかしない者を受け入れろとまでは言わない。

 無論、自身の事を嘲る者と親しくなれとも云うのは違う。


 意見し合う多様性のあるモノとの交流は自身の考えを発展させてくれる。

 現在は閉鎖的過ぎてしまっている。


 批判や中傷、個々の意見などで本筋が空回りしている。

 重要なのは偉人達が作った本質となる基盤を重視し、更なる進化をする事であろう。


 政治に口を出すのも構わないが、行動を起こさなければ変わりはしない。

 人間の歴史に真の安穏を願うのなら、自身が行動せねばならない。

 自身の欲にまみれる事なく、他者の為に貢献する。


 聖人になれとは言わない。


 願わくば、頭は固くならず、柔らか過ぎず、若者の言葉を否定し過ぎず、先人の残した足跡に敬意を持つのが望ましい。

 誠実に生き、文献を学び、新たな変革を起こす。


 怠惰に関する進化をするのではなく、何かに打ち込める進化の出来る人間であれ。

 歴史も言葉もそこから産まれて来たのである。

 全ては民を導かんとした偉人達の結果だ。


 その先に私達は一個人として意見し合える民となった。

 考えてみて欲しい。民衆が個々の意見を遵守していたら、世界大戦などはそもそも起きたであろうか?


 各々の国で自己満足していれば、世界は平穏だったかも知れない。

 逆も然りである。他国の介入があったからこそ、時代は新たなステップを踏んだ。


 時代の変動とはそのように民族同士の侵略や交流でいまに至るのである。

 今後、起こる私達の時代は変革と云う名の革命か、それとも新たな侵略か・・・。


 世界を知った現在で脅威がない世の中で私達ーー人間は何を見出だすのか?

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