兄に出来て私に出来ないわけがない。
※単なる自己紹介です
はじめまして、なろう読み専の気楽です。
いやー、短編なのにどんだけ時間掛かったんだってくらい大変でした。
なぜなら!
私が文学力0の素人であり、なおかつ初投稿だからですw
なので誤字脱字、根本的な文法や言葉のミスのオンパレードだと思います……が! 友人の協力によりある程度は改善したと思います。
あくまでもある程度は、です。
それでもどうか最後までお付き合い頂けたらな~と思います。
「ーーでは、質問していきたいと思います。貴女が〈ゲームを始めた切っ掛け〉とはなんですか?」
「私が初めてゲームをした理由ですが、話すと長くなってしまうんですよね。実は記事に載ってるんですよ。……この雑誌なんですけど」
そう言って見せてくれた本は、20年近く前の我が社の雑誌でした。
「当時のゲームに寄せられた、不正疑惑のプレー動画がありまして。その時の運営は不正ではないとして、公式サイトにこんな事を載せたんですよ。その内容がありえなくて、こうして御社の雑誌にも載ったんです」
どうやら昔の雑誌に、彼女の〈ゲームを始めた切っ掛け〉があるそうです。
当時の内容を忘れた人も、知らない人も多いと思います。しかし少々長いですので、雑誌の後半にて記載しておきますので興味のある方は是非お読み下さい。
『多数寄せられました、不正とおぼしきプレーヤーの調査の結果を御伝えします。
我々運営が調査しましたが、不正は見受けられませんでした。しかし不正と思われる動画では不自然な点があり、我々も納得がいきませんでした。
ですので、ご本人に直接話を伺いました。
ご本人に許可を頂いた為、その時お話して頂いた内容を御伝えします。
尚、個人情報保護の為名前は伏せさせて頂きます』
【私は自分で言うのもあれですが、容姿端麗文武両道な学校のアイドル的存在です。
それを維持するための相応の努力もしてきました。
そんな中学三年生の私ですが、1つだけ皆から劣っている点があります。
それが兄です。
私には2つ離れた兄が居ます。
私が小学生までは兄の事は特になんとも思っていませんでした。
中学に上がり私の事は直ぐに噂になりました。
頭も性格も良い学校イチの美少女が一年生に居るらしい。
そしてそんな彼女には馬鹿で根暗で学校イチのキモデブな兄が居るらしい……と。
その噂を訊いた人達はまず私の姿を確認したあと兄の所に向かいます。
そして皆が思います。
本当だ。気持ち悪い。デブだね。
うん、キモデブだね。
そんな私達兄妹の事をこう呼ぶ様になりました。
頂点と底辺。
私が朝食、身だしなみを整えていると2階から兄が降りて来た。
寝癖は酷く寝間着はヨレヨレ、それに目の下には隈がある。
お母さんが最近ゲームにハマって寝てないんじゃないかって心配してたから多分遅くまでゲームしてたんだと思う。
「ちょっとキモデブ!
なんであんたこんなに早いのよ!?
日直は明日でしょ!?」
私は兄に会いたく無い為いつもは早く、兄が日直の時は遅めに家を出る。
カレンダーに明日って書いてあったはずなのに!
「……今日の人に代わってって言われたから」
「なんで言わないのよ!!」
「……だっていつも話し掛けるなって」
「当たり前でしょ! 話し掛けないでよ! 気持ち悪いっ!!」
私達の声が聞こえたのかリビングからお母さんが叫んできた。
「妹ー! またケンカしてるの~?」
「うーうーん! なんでもなーい!」
これ以上こいつと居たくないからもう家を出る事にする。化粧がまだ途中だから学校で仕上げなきゃならない。
母さんは兄妹だから仲良くしなさいって言うけど、冗談じゃない!
あんなキモデブなんて死んじゃえばいいのに!!
そんな私の願いが神に届いたのか。
その3日後、兄は交通事故で亡くなった。
………………・
学校に兄が亡くなった事を伝え、兄の担任が朝礼でその事を伝えた日。
家に2本の電話が掛かって来た。
1人は兄のクラスメートだと言う女子。
もう1人は兄のゲーム友達と言う男性。
2つとも私が電話を取り親に代わった。
兄のクラスメートの女子は話すのがたどたどしいものだったから話すのが苦手な大人しいイメージ。
ゲーム仲間の男性は丁寧な話し方で、声的におじさんって年齢ではないけどしっかりした社会人ってイメージ。
お母さんが言うには、葬式に参列させて欲しいとのお願いらしい。
あんな兄にも悲しむ人が居たんだなーと思ってました。
葬式の日までは。
兄の葬式の日。親族ではない、私の全く知らない人達が20人ほど居ました。
その人達は年齢性別バラバラで下は小学生・上は50歳位の人も居ました。
代表してなのか一人の男性が両親と話し、その話が終わると母は嗚咽しながらありがとうございますと繰り返していました。
後日両親にあの時何を話していたのか聞きました。
あの人達はあるゲーム内の大きなチームのメンバーで、兄はそのチームのリーダーであった。
そのチームは家庭・学校・仕事等理由は様々だが心に傷を持った人の集まりであり、兄に救われた人の集まりであった。
ゲームの中ではあったが、言葉を交わし仲間となり協力して敵を倒す。当たり前かもしれないが、そんな当たり前の行為が彼等の心を救ったみたいです。
私にはよく分からないが、確かにあの人達は皆涙し兄の死を悲しんでいた。
私は知りたくなった。
彼等彼女等の心を繋げたゲームを。
ゲームを通して見た兄の姿を。
それが私が生まれて初めてゲームをする事になった、
大きな切っ掛けです。
兄が何のゲームをしていたか分からなかったですが、幸い母があの時電話があったクラスメートの女子の名前を覚えていたのでそのA子さんに直接聞きに行きました。
そのゲームはMMORPGと呼ばれるジャンルで一人でもプレイ出来るが複数人で協力する事が前提のゲームみたいです。
勝手が分からない私はA子さんに協力して欲しいと頼み、その話が葬式の時に話していた男性にも伝わりA子さん・男性のBさん・私の3人でゲームをする事になりました。
このゲームはオンラインなので時間さえ合わせればそれぞれの自宅から出来るので社会人であるBさんの都合上夜で3人、それまではA子さんとゲームをする事になりました。
話が反れましたね。
Bさんとの話は私がゲームを始めて1週間後で、それまではA子さんと2人でしてました。
テレビやゲーム機を兄の部屋から私の部屋に持ってきて設置しました。
ゲームを始め、ニューゲームにするとアイテム引き継ぎの画面になり、どうやら兄のデータから3つのアイテムを貰えるらしいです。A子さんには消費アイテムしか引き続げないからどれでもいいと言われていたので適当に3つ選択してゲームを始めます。
このゲームはジョブシステムを採用していて、ジョブにはそれぞれ得手不得手がありプレイヤーは自分のプレイスタイルに合ったジョブを選ぶ必要があります。
私は当然兄と同じジョブを選びましたが、これがまた癖のあるものでした。
兄が使っていたジョブは...
吟遊詩人。
このゲームのストーリー上、人類の敵である魔王を討伐するのを最終目標にしています。
なので全てのジョブが直接的か間接的の違いはあるけれど戦闘に関わるジョブになっています。
そして吟遊詩人は直接的に分類されます。
というのも直接と間接の違いは戦場に立つか立たないかの違いで、吟遊詩人は戦闘に参加するジョブです。
《曲を奏でて、味方を強化及び敵の弱体化を専門にする支援特化職。
直接的な戦闘能力は低いが味方の大きな力となる。》
これがゲームの運営が発表した吟遊詩人の説明です。
しかし多数のプレイヤーが協力して作っている攻略掲示板にはこう書かれています。
《超不遇職。役割とスキルが合っていない。使いこなすには相当のプレイヤースキルが要求される。但し、重度のゲーマーでも使いこなせないので基本無理。》
そんな不遇職と呼ばれている吟遊詩人の最高のプレイヤーが、兄でした。
私はそんな事知らなかったので実際にプレイして不信に思い、A子さんに聞いて初めて知りました。
攻撃する事が出来ないので敵を倒せない。味方を引き連れても演奏のスキル中は自分が敵に狙われる為死んでしまう。そしてスキルは直ぐに効果を発揮せず、一定時間後に短時間効果が出るという仕様上、味方と敵の動きを予測して事前に使わなければいけない。
何度投げ出そうと思ったか分からない。
これはたかがゲーム。こんな事が出来るようになっても何も自分の身にはならない。
でも
動画サイトに上がっている、兄のプレイ動画。
窮地に陥った味方を支え、敵の猛攻に晒されても避けたり味方に守ってもらいながら途切れる事なく演奏し、味方の大技に合わせ最高のスキルを発動する。
その動きは未来を予測し最適な行動を取り続ける。
掲示板では不遇職を使いながらも〈戦場の指揮者〉とまで呼ばれた兄の姿。
そしてその姿は私が尊敬し憧れて、いつか追いつくと目標にしていた兄。引きこもりになる前の兄を思い出します。
だから私は、諦めない!
兄の動きを、状況に合わせて変化する兄の動きを追い続けた。
そしたらいつしか私の存在が掲示板で話題になるようになりました。
そんな時Bさんから一つの提案がありました。
――お兄さんが挑戦し、叶えられなかった願いがある。
それを妹である君が叶えてみないか?
私は提案を受けました。
その内容は……エンドコンテンツである最強の敵をクランで倒す事。
このエンドコンテンツは一体のボスをクランのメンバー全員が参加して倒すというもの。
クランメンバーはレベル・操作技術ともに上位のプレイヤーに入るが、クランは最大人数が50人であるのに対しウチのクランは私を含めて22人しかいません。
最大の半数にも満たない人数での挑戦は余りにも無謀でした。
メンバーにお願いして時間をとって練習を重ね、連携を深め何度も挑戦しました。
ここで励みになったのはやはり……兄の動画でした。
私以外、今と同じメンバーでボスのHPを残り10%まで削った動画があります。
残り10%になると最後の抵抗なのか行動パターンが変わりより難しくなります。
その動画では初めての事だったので対応仕切れず負けてしまったみたいです。
そしてその動画は……兄の亡くなる5日前に挑戦したものでした。
恐らく、いえ必ず。
兄が生きていればボスを倒していたでしょう。
なので私は諦めませんでした。
妹の私だからダメだったとか思われたくありませんし。
何よりも、昔勉強も運動も出来た兄に追い付く為努力していた私。
あの頃の兄の姿を思い出すのです。
今度こそ、兄を越えてやる!
その気持ちを胸に頑張り続けました。
そして、ついに。
残り10%まで削りました。
それからの戦いは苛烈を極めました。
攻撃力が増しスピードと技を使う頻度が上がり、更にはその技の範囲も広がっています。
素早さの低いメンバーはボスの攻撃を避けるのは不可能なので、ボスの技に合わせこちらも全員で技を当ててどうにか相殺させます。
それでも完全には防ぐ事が出来ずダメージを受けるのでアイテムや回復職のメンバーで回復させます。
しかしこちらがじわりじわりと追い詰められていきます。
なぜならこちらはアイテムや技を使う為のMPは有限なのに対し、ボスのMPは無限のためいつまでも技を使えます。
もうダメだ……!
私がそう思った時、奇跡が起こったのです。
気が付くと私の隣には兄がいたのです。
「妹よ、ヤバそうだな」
半透明な兄は亡くなる直前のキモデブではなく、体型はスラッと細く顔付きは自信の現れなのか薄く微笑んでいました。
「お兄……ちゃん?」
「……お前にお兄ちゃんって呼ばれるのも久し振りだな。
話したい事は色々あるんだが、如何せん時間がないんで手短に説明するぞ。
俺はちょっと神様に2つお願いを聞いて貰った。
1つは今ほんの少しだけ時間を止めて貰ってる。
2つ目はこのボスを倒す間こちらの世界に顕現させて貰った。……霊体としてだけどな。
聞きたい事もあるだろうが質問は無しだ。
もうすぐ時間が動き出す。
俺が指示だすからその通りにしろ。
協力してこのボスを倒すぞ
ますは、〈落ち葉の舞〉だ」
「……え?」
「ぼさっとするな!〈落ち葉の舞〉を使え!」
いつの間にか止まってた時間が動き出し、何がなんだか分からないまま私は兄の指示に従いました。
〈落ち葉の舞〉は素早さを上げて回避をしやすくするスキルです。
攻撃の被弾が下がったお陰でどうにかメンバー達の態勢を立て直す事に成功しました。
ですがアイテムもMPも尽きた状況は変わらずここからボスを倒すの難しいでしょう。
ですが兄は諦めていませんでした。
私のアイテムポーチを睨めて状況を打破する方法を考えています。
「……俺の取って置きがあるな。はっ! これが運命ってか? ならこれしかないな。
妹、これを使うぞ」
兄が示したアイテムは〈星の恵み〉。
私がゲームをはじめる時に兄のデータから引き継いだ適当に選んだアイテムの内の1つでした。
その効果は、
戦闘参加中のメンバーのHP・MP全回復、1分間自然治癒上昇(極)及び全能力値上昇(小)
という起死回生となる破格の効果です。
こんなアイテム当然簡単に手に入るわけもなく。作るには1度しか入手出来ないけど強力な武器を作る為の貴重な素材を使用します。
最初はメンバー達は戸惑っていました。貴重なアイテムを使った私に、いつもの私とは違うスキル回しに。
でも皆気付いてくれました。私が兄の動きをしている事に。
……やっぱりお兄ちゃんは凄いなー。
味方と敵の動きを予測して未来予知してるんじゃないかってぐらいベストなタイミングで最高のスキルを使ってる。
私も似たような事は出来るけど少しズレちゃう。そのズレをメンバーに合わせて貰ってる。
私と兄の差を例えるなら、走り幅跳びみたいに助走を着けてジャンプのタイミングでバレーボールを打つとする。兄だったら最高のタイミングでボールを渡し、私だと少し遅くして選手に走るスピードを調節して貰って合わせる。
差は少しかも知れないけど、続ければ続ける程私と兄の差は広がっていく。
私も頑張ってみたんだけど、とても悔しいけどここまでで精一杯だった。
でも私には兄を越えられた事があります。
それはーーーー
「おいおい! 盾が前にいないじゃないか!? 狙われるぞ!?」
兄がそう叫んだ直後、ボスが私目掛けて攻撃してきました。
兄が言っていた盾というのは味方の前に立ち敵の攻撃を受け止めて守る防御専門のキャラの事です。
私の吟遊詩人は敵に狙われやすい為盾に守って貰うのが基本です。
でも、私に盾は要りません。
私は横っ飛びするように回避します。しかしこのままではいけません。何故ならこの回避は転がるように回避する為どうしても吟遊詩人の演奏が中断されてしまいます。
なので私はすぐにキャンセルして態勢を調えて着地します。
「……マジかよ」
その動きを言葉にすると、横に吹っ飛んでいくようにバク中しているように見えます。
ゲームだから出来る不自然な動きですが、これは兄にも出来ない超高等技術です。
地面に足以外着いていないので途切れる事なく演奏を続けられます。
そう。私は回避する技術をとことん磨きました。
兄のように完璧なスキル回しは私には出来ません。だからせめて絶対に演奏を途切れさせないよう回避を練習し続けました。
「やるな妹。回避は任せていいか?」
「もちろん! その代わり……」
「ああ。スキル回しは任せろ!」
そこからは一方的でした。
兄が最高のスキルを使い、私がその演奏を途切れさせない。
味方の大技に強化を合わせ、敵の大技に弱体を掛けて耐えきる。
敵のどんな攻撃も曲芸染みた動きで回避し支援を続ける。
この時の私達は本当の意味で最高のプレイをしていたと思います。
そして、ついにーーーー】
「何読んでるの?」
「わっ! ……リーダー。お疲れさまっす」
後ろに誰かがいると思わなかったのか、はたまた読むのに集中してたのか彼女は驚いた後に挨拶をした。
「ええ、お疲れさま。何読んでるの? ……あら、それ私のじゃない」
「これリーダーの持ち物なんすか?」
持っていた雑誌を軽く上げて彼女はこのプロゲーマーグループの社長兼チームリーダーである女性に訊ねる。
リーダーは苦笑いしながら答えた。
「間違いじゃないけど私が言ったのはその内容よ。この妹ってやつ、私なの」
「ええ!? この妹ちゃんってリーダーの事だったんすか!?」
「そそ」
彼女は心底驚いたようで、ほへーなんて気の抜けた事を漏らしながら改めて最初から記事を読み直してみる。
するとある事に気が付いたのか、恐る恐るリーダーに質問した。
「ねえリーダー。リーダーって昔頂点と底辺なんて呼ばれてたんすか?」
「いや? それは適当に私が言ったらそのまま運営がサイトに載せただけね。そもそも芸能人ならまだしも、現実でそんな2つ名みたいなの付くわけないじゃない」
「えぇー……。まあそりゃそうっすよね。じゃあこの話ってデタラメなんすか?」
「うーん? 確かそこだけ嘘で、あとは本当の話よ」
「マジっすか!
じゃあじゃあ!
この亡くなったお兄さんが現れたってのは?」
「本当よ?」
「はぁー、そんな奇跡みたいな事ってあるんすねー」
「気付いてないだけで、以外と奇跡って身近にあるのかも知れないわね。……夢みたいでしょ?」
「夢っすか?」
「そ、夢。他人にとっては気付きもしない幻だけと、本人にとっては掴めはしないけど確かに視たもの。
実はこの会社名ってこの話からきてるのよ」
「えっ? …………そうなんすか」
先ほどまで楽しそうに女性の話を聞いていた彼女は怪訝な顔になる。
「なに? 信じてないの?」
女性が少し不機嫌になり、彼女は慌てた。
「いやいや! 信じるっす! 信じてっすよ!」
「本当?」
「本当に信じるっす! ……信じるっすけど……」
「……なによ?」
「……ちょっとリーダーのネーミングセンスは信じられないっす!」
「急になんでよ!」
「だってそうっしょ!」
そう言って彼女は入口にある社名が描いてあるプレートを指さして叫ぶ。
そこに書いてあるのはーー
「never ending dreamなんてもろパクりじゃないっすか!!」
「いいじゃない! 終わらない夢! 私の話にピッタリじゃない!」
「言いたい事はわかるっすけど流石にありえないっす! 訴えられても知らないっすよ!?」
「大丈夫よ! ……今のところは」
「なら訴えられる前に今すぐ変えるっす!」
「そんなに名前がイヤなら辞めればいいわ! あなたなんてクビよクビ!」
「そんな!? 横暴っす! 職権乱用っすよ!」
今日も賑やかであるこの会社。
始まりは現在社長である女性がまだ学生だった頃。
あるゲームのエンドコンテンツを最少人数でクリアした彼女達は少し人数が減ったもののそのままチームを組み、数多のゲームの大会で好成績を出し続けた。
いつしかゲーム業界で有名になり、スポンサーが付き、それに伴い会社を立ち上げ、日本代表として海外の大会に出場するまでに至った。
2人が騒ぐ中、先ほどの雑誌がとあるページを開いて落ちている。
そこにはこう書かれていた。
ーー「ここまで〈ゲームを始めた切っ掛け〉〈大会を総なめに出来た理由〉〈会社を立ち上げるまで〉〈今後の目標〉を聞いて来たわけですが。最後に、社長であり、ゲームチームのリーダーである貴女自身に質問です。
貴女にとって、ゲームとはなんですか?」
今まですらすらと質問に答えて下さった彼女ですが、初めて悩み、考えながら答えてくれました。
「そうですね……。私が初めてゲームを手に取った時、既にオンラインでの通信が始まっていました。なのでそれ以前のゲームではなく、オンラインが始まってからのゲームの話になります。また、今まで私は多くのゲームをして来ましたが何らかの形で他の人と対戦するものがほとんどです。ですのでこれから語る私の言うゲームとは、オンラインかつ対戦要素のあるゲームと思って下さい。
私にとってゲームとは、電話やSNS等の連絡やコミュニケーションツールと同じです。性別も年齢も住んでる場合も、翻訳ツールを使えば言葉の壁さえも越えて繋がれる素晴らしいものです。クランやギルドがある場合は仲間達と目標を決め共に切磋琢磨する。その繋がりは時に人生を左右する切っ掛けとなり、また自身を支えてくれる良縁となる事もあります。
そんな素晴らしいゲームは私にとって奇跡であり、幻ではない確かに現実にある夢の続きようなものです 。
つまり、
never ending dream です」
「……えー、はい。ありがとうございました。最後はまた会社名を絡めてくれましたね。取材は以上になります。本日は貴重なお時間を取って頂きありがとうございました」
「いえ、こちらこそありがとうございました」
いかがだったでしょうか?
今最前線で活躍するプロゲーマーの貴重なお話でした。
今までの質問の内容を皆さんも考えてみて下さい。
ゲームを始めた切っ掛けは?
続ける理由は?
そして、
あなたにとってゲームとはなんでしょうか? ーー
まずは
最後までお読み頂きありがとうございました!!
いかがでしたでしょうか?
ふぁーって頭で浮かんだ物語をどうにか捏ね繰り回して形にした作品ですw
ゲームは単なる遊びじゃない!
その画面の先には誰かがいるんだ!!
(一人プレイ用は除く)
皆さんにとってゲームとはなんでしょうか?
ちなみに私にとっては人と人とのドラマだと思ってます。
開発者がうんうん唸って作ったゲームを、
私達プレーヤーが同じくうんうん唸ってプレイする。
それもまた、人との人との小さなドラマ、なのではないでしょうか?
わかりませんけどw
ゲームなんて楽しければいい!
とも思いますが、まあそこは人それぞれでしょう。
初投稿で素人の癖にあとがきこんな書いてんなよ!
って思う方もいらっしゃるかと思いますが、大丈夫です!
私はこれ以外書ける自信がありません!
なので許して下さいお願いします。
というのも、そもそもこの作品。
元はある小説の外伝的な物なんですが、その小説を書いてて
「あーダメだ。書けない!」
と序盤の序盤でエタってしまったので、取り敢えず短編を書いてみようと思いこの作品を書きました。
で、これを書き上げて思ったのは
燃え尽きたぜぇ……
長編?
大変過ぎ!私には無理!
でしたw
なので私はこれだけですねー。
本当は色々書きたいんですがね。如何せん書くのが遅いこと遅いことw
ではこの辺で、長々と失礼しました。
あとがきも含め、ここまで読んで下さった読者様に感謝致します。