学園サバイバル(4)
「苦しそうだなぁ。扇堂ぉ」
「はぁはぁ。ちっ。最終形態になってないと現実世界で能力使えないのか?」
翼は鳳凰の能力が使えなく苦戦している。
「どうだぁ、最終形態災厄の申し子疫病神の力!お前らは見たことない神の種族のモンスターだ!」
「はぁはぁ所詮疫病神だろ。威張るほどじゃねぇよはぁはぁ。」
「強がるのもそこまでにしろ!疫病神は相手を疫病状態にする呼吸するだけで辛いだろ、最終形態でないお前の鳳凰は能力も出せないみたいだしな。」
ぽつりぽつりと雨が降ってきた。いや。誰かが降らしたのかもしれない。
「ぐわー」
鳳凰が叫んび光に包まれた。
「なんだ?」
翼の携帯が鳴った。「最終形態炎嵐の瑞獣鳳凰」このタイミングで進化した。
「行け鳳凰。火炎爆風波。」
炎の嵐が厄病神包む。
「ぎゃゃゃゃーーー」
厄病神が奇声を発しながら消えた。
♢ ♢ ♢ ♢ ♢
「風がうぜな。」
グリフォンの起こす風にことごとく攻撃が防がれ強靭な爪をよけるのが精一杯だった。
「やはり君はぼくを馬鹿にしているみたいだね、モンスターも出さずにグリフォンに勝つつもりか。」
モンスター出したくても出せないんだっつの。始めたばっかだからまだ卵だよ。
とあいつに言ったところで弱点を晒すだけだ。
「未來なら戦い方もう知っているはずだよ!だってぼくはきみできみはぼくなんだから。」
なんだどこからか声が聞こえた。幼い少年のような声でもどこか落ち着くそんな声。
あの声のおかげで落ち着いたせいかグリフォンの動きがよく見える。奴は風を起こしそれを避けた方向に突風のようなスピードで攻撃してくる。そのあとまた距離を開き大きな羽根でまた風をおこそうとする
風を起こす一瞬隙ができる。ここからやつの位置までその一瞬に詰めれたら攻撃をくらわせられる。
そう思ったとき、頭の中で技のイメージが浮かび上がった。それも何十回いや何百回とやったことある感覚だった。
その場で「とーっん、とーっん」と2回ジャンプしもう1回ジャンプした瞬間のけぞりその反動で素早く体を抱え込んだ瞬間地面を思いっきり蹴り込む。全身がバネとなってグリフォンに向かって一直線に飛んでいく目で追える人はほとんどいないであろう。
「電光石火!!!!」
技名を叫んだ瞬間グリホォンは切られていた。まさしく電光石火の如くの一撃だ。
グリフォンがひるんだ瞬間、賢人と義経が切りかかりグリフォンが消滅した。
「僕たちを殺さないのか?」
金山たちが言う。
「人を殺してまで叶えたい願いなんかねーよ。ただ、気を付けろよおまらもうモンスターがいねんだから。」
そう言って金山たちを逃がした。アプリの恩恵なのか翼もしばらく横になったらだいぶ顔色が良くなった。
「これからどうする?」
「街に行っても同じような状況だな」
おれと賢人は屋上から街を見ると至る所で火の煙や建物の倒壊されていた。
「家族が心配だがさっきから連絡しても返事がないもしかしたら最悪覚悟しないといけないかもな。」
「ああ。うちも誰も連絡つかない。」
「ぼくはね、未來が家族だよ。」
ん誰だおれと賢人しかいなかったはずと横向いたらちっこいドラゴンがパタパタ飛びながら横にいた。
「!!!!!????」