学園サバイバル(3)
「人殺しだ。逃げろ。」
爆発音のした隣の教室から声が聞こえる。
「おい。未來これってアプリの……」
翼がおれに問いかけてきた
「あぁ。たぶんな」
と話してる間に教室中モンスターだらけになった。
人は自分の欲望のため簡単に人を殺せるのか……
いや。考えるより動けだこのままここにいると危険だ。なりふり構わずBATTLEが始まった。
「翼、賢人とりあえず教室を出るぞ!」
俺達は走って教室を出た先生が授業がどうとか言ってたがバカか。授業どころじゃない。
とりあえずおれたちは屋上にきた。
「おい校庭見てみろ、やばいぞ!」
賢人が言う。校庭ではBATTLEをしてるプレイヤーとモンスターで大混乱してる。
「大惨事だな。」
「あぁ。そう言えば武器って何が出た?」
そういえば武器を贈られてたのを忘れてた。
「おれは神速の薙刀っていう薙刀だった。」
賢人が言った。翼は双剣らしい。
おれも急いでアプリのプレゼントボックスを開いたなんだ。「破滅の剣」という刀身から持ち手まで真っ黒の剣と「魔女の手袋」っていうのが入っていた。
それぞれに能力が書いてあった。「破滅の剣」は一撃が相手を破滅追い込むことがある。「魔女の手袋」にはランダムで武器のレプリカを出す、本来の武器の能力を持つレプリカだが耐久度は1/10となる。と書いてある。
と武器の説明を読んでいたら突風に体が持って行かれた、屋上から落ちた。
賢人と翼が唖然として見てる。
空に人影が見えるいや。人影だけじゃない巨大な鳥もいる。
おかしい屋上から落ちているのに思考が冷静で穏やかだ。
剣があれば学校の壁に刺せば落ちるのを止められるかと思った瞬間。
破滅の剣が右手に出てきた。そのまま学校の壁に刺したやはり止まった。
そのまま壁を蹴ったら屋上までジャンプできた。
やつの言っていた基礎能力が上がったおかげか。
身体がやたら軽い。
「おい。未來今落ちてたよな?」
翼と賢人は目を丸くして驚いている。
「あぁ。どうやらこれがプレイヤーになったってことらしい。それより降りてこいよ」
おれは空に飛んでいる人間と鳥に言う。
「へぇー。あの体制から無事帰還できるんだ。」
降りてきた人間言う。こいつは同じクラス金山だ。
普段は大人しくあまり人にもの言わない奴だったはずだが、その口調は以前とは全然違う。
「君たち前からウザかったんだよ!別に人気者でもないの園部たちから一目置かれててよー。」
園部?あぁ、たまに話しかけてくれる女子達かなんだこいつ園部のこと好きだったのか。
「好きとかじゃない!彼女は僕たちみたいな陰キャラにも優しく話しかけてくれた!」
あれ?もしかして思ってたことが声に出てた?翼と賢人が呆れ顔でおれを見る。
「まて!園部に話しかけられることはあるが1日3~4回話す程度だ!」
「それがムカつくんだよ!!!!園部が1日1回も話しかけるのはお前らだけなんだよ!陽キャラの鈴木にすら園部自ら1日1回も声はかけない!」
いや。んなこと知るかよ声掛けてって園部に言えよ。
「それが言えないから苦労してるんじゃないか!」
やべっまた声に出てた。
「だから僕たちは「ギフト」を奪い願いで園部に話しかけてもらうんだ」
そう言うと後ろから金山と仲のいい銀堂、堂本が出てきた。
おれ達3人と金山たちの携帯の音声が流れたBATTLE開始。
なっ。こっちの意思関係なしで始まるのか。
「気をつけろ金山のモンスターあれはグリフォン幻獣だ」
賢人がおれに言う。あれただのでかい鳥じゃなかったのか。
「お前の相手はぼくだ。」
銀堂が賢人に向かい剣を振り下ろす賢人もすかさず神速の槍で受け止める。
「こい!メガネウラ」
「うわっ。きっしょ。でかいトンボかよ。」
虫嫌いの賢人が叫ぶ。
「ふん、ぼくのメガネウラは最終形態太古の飛翔虫メガネウラまで進化している !最終形態の能力によりぼくはメガネウラを大群で呼び寄せれる。」
大量のメガネウラが賢人を囲んだ……瞬間一瞬で焼け落ちた。
「悪い。おれも最終形態だ。」
出てきたのは源氏の希望義経だ。
源氏の希望義経の能力は武器に光が灯る。
さっきのトンボたちは光で焼けたのか。
「くそー!メガネウラもっとだ!もっと大群でおそえー」
ザンっと音がした。
「自分では攻撃せず卑怯に後ろに1匹残ってたら狙ってくださいって言ってるようなもんだぜ。」
賢人の神速の薙刀がトンボを燃やしていた。どうやら義経の光の能力を使えるようだ。
「くそっ。はぁ。はぁ。」