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プロローグ
ビービーと警報が家中に鳴り響いている。
「どこだ。探せ。」
武装した男が部下達に指示する。部下たちは家の中を荒しながら何かを探しているようだ。
コツコツとたどたどしい足取りで老人が人1人入る大き機械の前に歩いてくる。
「準備はできてるかい?」
老人は尋ねる。
「ああ。いつでも大丈夫。」
機械の中に入った、黒フードを被った者が答える。
老人は機械のスイッチを起動したジリジリと音をだし起動される。
「じゃあ。行ってくる。」
黒フードの者が答え、機械の中で稲光が起こり黒フードの者が消えた。
「あいつは気付かないだろうな」
にこやかな笑みで老人はぼそぼそとつぶやいた。