表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
スカジャンのシガン  作者: イ尹口欠
冒険者編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

11/185

11.ベルベット(2)

 ゴブリンを十体狩った時点で、太陽が高い位置にきていた。


 シガンとベルは昼食にすることにした。

 露天で購入した弁当を広げると、魚のフライのサンドイッチが出てきた。


「うまそうだ」


「はい、おいしいんですよここのフライサンド」


 ベルは午前中だけでゴブリン十体を倒してのけたシガンにすっかり心酔していた。

 もうこれほどの差があるなら、自分を情けなく思う必要はない。

 シガンが凄すぎるのだ、と思うことにした。


 そして同時に、このシガンという男を決して手放さないと心に決めた。


「シガン様、お口の周りが汚れてらっしゃいますよ」


「シガン様、午後はどうしましょうか。ゴブリンを狩り続けますか? それとも宿に戻りましょうか?」


「シガン様、シガン様、」


「…………」


 食事中に色々と話しかけてくるベルに若干のウザさを感じたシガンだが、女といえばそういえばこういう感じでやかましかったな、と思い直すシガンだった。



 午後は十分に稼いだので宿に戻ることにした。

 というか、日が暮れると灯りがないのだ。


 シガンは人より夜目もきくし、この世界の満月はものすごく明るいため日が落ちても困らない。

 とはいえ山の夜歩きはしたいとは思えないので、街に戻るのがいいだろうという判断だ。


 冒険者ギルドに入り、ゴブリンの魔石をまた10個出すと、カウンターの受付嬢は驚いた風で依頼成功を処理した。


「すごいですねえ。これだけゴブリンに遭遇できるのは運がいいのか、それともこれは不運なのでしょうか。まあ狩れるのなら運が良かったと言うべき?」受付嬢は混乱している。


「とっとと処理してくれ。銀貨10枚だろ」


「え、はい。銀貨10枚になります」


 受付嬢から銀貨を受け取ると、シガンは5枚をベルに押し付けた。


「え、シガン様。私は何もしていません。受け取れません」


「馬鹿。俺たちは相棒だろう。稼ぎは折半だ」


「シガン様……」


 ベルのシガンを見る目に熱を帯びていることに、冒険者ギルドの男たちは気づいていたが、ここまでカッコイイ男なら仕方ねえと早々と諦めていた。



 その夜、シガンの部屋に夜這いをかけたベルは、見事にシガンの相棒から女にランクアップを遂げたのであった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ