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エンドウ
それから数ヶ月後、警察署から俺宛の手紙が転送されてきた。封筒に差出人の名前はなかった。手紙を開くと1枚の便箋に数行だけ書いてあった。
横田麗子さんと結婚します。苦しむ松様を見捨てたのは私です。
その二行の文章から彼の覚悟が痛いほど感じられた。これからもこの罪は医者という彼の背に重くのしかかっていくのだろう。
もしかしたら俺は選択を誤ったのではないだろうか。彼が罪を償う機会を同情という偽善で潰したのではないだろうか。今となってはもう分からない。ただこの真実を墓場まで持って行こうと固く誓った。そして若い彼らが幸せになればいいとそれだけを祈ることしかできなかった。




