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問題解決

エタる事は無いです(断言)

「へぇ〜あいつって激レアなのか……」

真乃はクリシュの説明を聞き、感心してモンスター少女に視線を移す。

異世界に来て早々にレアモンスターと接点を持てたのだ。幸先がいい。

「……なんかヤな視線」

「元春さん……」

クリシュとモンスター少女の非難する視線が真乃に向けられる。

モンスター少女は上着を手繰り寄せ真乃に色々と見えないようにし、クリシュは真乃とモンスター少女の間に入り視線を遮っている。

「べつにそういう目で見てたわけじゃないからな!?」

真乃は弁解するが、二人の目は冷たい。

「てか、コスプレ少女は女神なんだろ?あいつに服を恵んでやってくれよ」

何故か少しドヤ顔の真乃。

「上手いこと言ったつもりですか?というか、できることならもうやってますよぉ。神力が足りなくてできないんです」

「神力?」

クリシュは真乃に神力の説明をした。

その間、着るものが貰えると思ってそわそわしていたモンスター少女だったが、クリシュの説明が長かったからか、途中から身体を丸めて寝始めてしまった。

「あいつ、ほんとよく寝るな……。で、その神力が足りないと」

「はい……」

「どうにかして増やせないのか?」

「……実は、創った物を元に戻す以外にも方法はあります」

「おお!じゃあそれで神力を増やそうぜ!」

真乃は神力を増やす目処が立って嬉しそうだが、クリシュは見るからに嫌そうだ。

「やってみますから、少し待っててください」

そういうと、クリシュは空に向かって何やら祈り始めた。

「……何やってんだ?」

真乃が祈っているクリシュに尋ねるが反応がない。

仕方なく、真乃は近くの石に浄化をかけはじめる。

もはや癖になってしまっている。

しばらくして、真乃がそろそろ飽きてきた時、変化は起こった。

「……ん?コスプレ少女がなんだか神々しく見えるぞ?」

真乃はクリシュに後光が見え始め、思わず目をこする。

「……だめだ、どうやら気づかぬうちに幻覚にかかってしまったみたいだ。コスプレ少女が神々しいなんて、ありえない……!」

「現実ですよぉ!私は女神なんですから、神々しいのは当たり前です!というか、コスプレ少女って呼ぶのやめてください!」

目を閉じて祈っていたクリシュが祈りを終えたのか真乃にツッコンでくる。

「その様子だと、神力はしっかり増えたみたいだな」

「はい……なかなか危なかったですが……」

危なかった……?と真乃が首を傾げたが、クリシュはそのまま話を続ける。

「それでは、彼女に服を着せてあげましょう!」

そう言って、クリシュは寝ているモンスター少女に向かって光る弾を飛ばす。

それが当たった瞬間、辺りは光に包まれ真乃は思わず目を細める。

「んぁ……?また何かした……?」

モンスター少女は目をこすりながら上半身を起こす。

「……ん?お、おぉ……!」

そして、自分の姿を見て目が覚めたようだ。

「服!着てる!」

目を輝かして真乃とクリシュを見てくるモンスター少女。

クリシュはとても自慢げだ。

「どうですか!元春さん!これが!私の!力ですよぉ!」

「お、おう。」

クリシュの勢いに真乃は圧倒されてしまう。

「似合ってる……?」

モンスター少女は期待を込めた目で真乃に尋ねてくる。

「えっと、その……似合ってるぞ」

服を着た事により目線を逸らさずにモンスター少女の姿をしっかりと見ることのできるようになった真乃は、美少女に見つめられた為か、照れながら答える。

青いスカートと白い服を纏ったモンスター少女は、その綺麗な白髪の髪と青眼も相まってとても美しかった。

「あ、ありがとう……」

真乃に褒められ、嬉しそうに笑う姿は思わず見惚れてしまうほどだ。

「さぁ!私の力を認めてもらって、コスプレ少女などという呼び方をやめてもらいますよぉ!」

「まだ気にしてたのかよ……」

「当たり前です!私が元春さんと名前で呼んでいるので、特別にクリシュさんと呼んでもいいですよぉ!」

「調子に乗んな!」

「あでっ!?」

何故か天狗になっているクリシュにチョップする真乃。

「うぅ…ひどいですぅ……」

「まぁ、たしかにいつまでも名前で呼ばないってのも余所余所しいな。これからはクリシュって呼ぶわ」

「……まぁいいです。今はそれで許します。でもじきにクリシュ様と呼ばせてみせますよぉ!」

「言っとけ言っとけ。……ん?」

真乃がクリシュと会話をしていると、モンスター少女が何やら自身を指差している。

「私も名前で呼んで欲しい!」

「あぁ、かまわないけど、名前は?」

「……ルナ?」

そう言ってモンスター少女は首を傾げる。

「なんで疑問形なんだ……」

「自分の名前がわからないの。でも、ルナでいい。ルナって呼んで!」

「わかったわかった。もともと魔物だったんだから名前がある方が不思議なくらいだ。これも先祖返りだからか?まあよろしくな、ルナ。俺は元春でいいぞ〜」

「私からも、改めてよろしくですぅ!」

「よろしくね、モトハル、クリシュ!」

「……呼び捨て」

「気にすんなよ、クリシュ」

「……元春さんだけムカつきますぅ!」

「なんでだよ!?」





近々最初の話を少し改稿します。

真乃とクリシュの顔とか特徴とかが分かんない事に気付いたので……。

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