6話
…いきなり頬にキス。しかも2回目だ。父様にもかなり(私から見て)難易度の高い顔中にキスの嵐をされ、そして上の兄にも極上の笑みと共に頬にキスされて思わず固まる…。
…お恥ずかしながら私は17歳になっても(恋愛に憧れたけど)彼氏がいなかった。つまり彼氏いない歴=年齢だろう。だから男性と接する事があまりない私は彼らの過剰なスキンシップ行動に慣れてない、と言うか男性との免疫があまりにも少ない…。
だから私はパニック状態になり気絶したり慌てたり思わず叫んでしまう事があります。
…そして今は“赤ん坊”だからしょうがないだろう。恥ずかしくて叫んでいるが、赤ん坊特有の“泣き”で泣いている事に驚いているリカルド兄さんに謝ります。
…別に貴方が嫌いで泣いていないんです!!恥ずかしいから“叫んで”いるんです!!…だからショックした顔しないでください!!
―――そして私は慌てて部屋に来た父様に抱きあげられ安心感と疲れて寝てしまった。
その時リカルド兄さんはかなりショックを受けて部屋に閉じこもってしまいそれに私が気がついたのは明日の昼ごろだった。
―――…
「ユーリン、クマのぬぐるみだよ」
「ユーリン、ウサギのぬいぐるみだよ」
そう言って左右に置くぬいぐるみの真ん中にちょこんといる私。
…生まれて7か月頃の私は双子の兄弟と遊んでいる。
…リカルド兄さんがショックを受けて部屋に閉じこもり事件が起き私は土下座したいくらい謝りたかったが、まだ生まれたての私はまだ行動する事ができずどうしようかと思えば父様が苦笑しながら私を抱きあげてリカルド兄さんの部屋に向かってくれた。
「リカルド…ユーリンは吃驚しただけだから、そんなに落ち込むな」と部屋に入って落ち込んでいるリカルド兄さんを見て父は笑う。父さんも娘を吃驚させたんだと思い出したのか、ばつ悪そうに私を見て「脅かせてごめんな」と笑み浮かべる。そしてリカルド兄さんは私に近づくと「脅かせてごめんね」と髪を撫でられる心地よさに思わず笑えば、兄さんはホッとして私を抱き締めた。
…とまぁ無事解決し、私もすくすく成長していき這い這いと言うあの苦労した四つん這いで行動するまで成長したがまだ喃語だ。
上手く伝わるように喋ってるが、やはり赤ん坊には難しいのか「ブーブー」や「バァバァ」などしか喋れない。
何とか家族の名前が言えるように努力したが、父様だと「パーパー」母様は「マーマー」リカルド兄さんは「リー二ー」双子は「シー二ー」、「ジーニー」と呼んでいる。それを披露した私に大喜びする家族に私は得意げに笑った。
そしてもっとも驚いたのは名前が“ユーリン・ハイリッヒ・シュタインヴァイツ”。転生前の“桜守 柚李”と名前が近い事。そして這い這いして部屋の大きな鏡に向かえば“転生前の私の顔”の面影が残っていた。