第9話 新クエスト発動、呪われた姫君と魔女の条件。
皆様、お待たせいたしました。 前回、魔物の襲撃を(物理的な意味で)乗り越えたミドリたち。 しかし、本当の恐怖は戦闘が終わった後に待っていました……。 富良野の知識と、魔物の生命力が化学反応を起こした結果、牧場は「エデン」へと進化を遂げます。 ……ただし、そこには**「凄まじい異臭」**という等価交換が待っていたのです。 鼻を突く爆音と黄金の飛沫の中、物語は新たなステージへ。 ついに「クラスアップ」のチャンス到来!果たしてミドリは、念願の人間(あるいは賢さ)を手に入れられるのか!?
キャスティの牧場は耕作放棄地だったため、作物が出来ないでいた。そこで、ミドリが富良野で培った。知識で、豊かな農園へ爆誕していた。
ミドリとオゥク、ヤフー「覚醒」によって、牧場はかつてない活気(と、凄まじい異臭と爆音)に包まれましたね。もはや単なる農業の枠を超え、**「聖域(物理)」**へと変貌しつつあります。
現場からの声
ミドリ:
「ヤフー!ダンスしろ!害虫駆除してくれ!
おいオゥク! 照準を合わせろ!畑の隅っこがまだ茶色いままだぞ! 俺の黄金と、お前の推進力があれば、明日にはここは農園だ!」
ヤフー:「ヤフー……(ダンス)楽しい。」
オゥク:「ガフッ……(アレに力を込める音)……ドガァァァン!!(爆裂する黄金)」
シャープが用事を済ませ、牧場へ帰って来た。
シャープ:「……エデン……? 地獄の間違いではないのか? 鼻がモゲそうだ。頼む、誰かこの『踊る鶏』を止めてくれ。ステップが鋭すぎて風圧で余計に臭いが舞い上がる……」
緑の頭上に
ログ:緊急クエスト:Level20/呪われた姫君と魔女の条件の文字。
土作りに魂を売ったミドリたちの元へ、鼻を布でぐるぐる巻きにしたフェンが、一枚の豪華な書状を持って駆け寄ってきました。
クエスト概要:【南の国のカエル姫】
依頼主: 南の王、場所ザハード城
ターゲット: 邪悪な魔女にカエルに変えられてしまったお姫様
依頼内容: お姫様の呪いを解くこと。
報酬:クラスアップ確定。
シャープの説明:
「……(鼻声で)……本来なら高位の聖職者が解呪にあたるはずなのだが、魔女の呪いが強力すぎて、聖水すら弾き返されるそうだ。」
ミドリ:
「……あれ?報酬クラスアップ確定!マジか!来たー!やっとこれで人型に、いいや、かしこさアップか?」
オゥク:
「ガフッ!?(爆烈に自信を満ちた目で、
目を光らせる。)」
ヤフー:
(コケェェ!と鳴きながら、カエルを食う真似をしてシャドウボクシングを開始。)
キャスティ:
「すごいぞミドリ! クラスアップだってさ!
お城からのご指名だ!
さあ、一番フレッシュで濃厚高級『黄金』を樽に詰めよう。 これはおみあげで。」
ミドリの苦悩
(……待て待て待て! 農業の基本は『土作り』だが、これは外交問題だぞ! 王家に俺のブツを献上して、もし『臭い』の一言でも出たら、即座に食肉だだ!?)
意気揚々と南の城「ザハード城」へ向かおうとした一行ですが、シャープが鼻に布を巻いたまま(異臭対策継続中)、冷静なツッコミを入れました。
シャープの深刻な懸念
「……待て。まさかその『黄金(堆肥)』を、ミドリが背負って走るつもりか? 城に着くまでに全重量がミドリの腰を破壊するか、あるいは道中の魔物がこの魔力に引き寄せられて大軍勢になるぞ。……何より、剥き出しで運ぶのは私の鼻が持たん。
馬車だ。密閉性の高い馬車が必要だ」
こうして、一行は、馬車探し、城へ向かいました。
第9話を最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
ついに新展開「南の国・ザハード城」編がスタートしました。
お姫様の呪いを解くという王道ファンタジーな依頼のはずが、なぜか**「最高級の堆肥」**を樽に詰めて献上しようとする、前代未聞の外交問題に発展しそうです。
フェンの「密閉性の高い馬車」という提案は賢明ですが、発酵が進んだ堆肥を密閉して、南の国の強い日差しを浴びたらどうなるか……。
物理に詳しい読者の皆様なら、嫌な予感(あるいは期待)しかしないはずです。




