第8話 土壌改良
激闘(?)のマンドラゴラ採取を終え、収穫祭を楽しんだミドリたち。
しかし、その先に待っていたのは、戦いよりも過酷で……何より「恥ずかしい」新スキルの発動でした。
元・富良野の農家として、土作りには人一倍うるさいミドリ。
彼が手に入れたのは、大地を輝かせ、仲間を(臭いで)悶絶させる究極の肥料生成スキル!
爆音と共に耕される大地。月夜に舞う赤い鶏。
今、伝説の「土壌改良」が幕を開ける!
キャスティは、金色に輝く「肥料」と、キレキレに踊るヤフーを見て手を叩いて喜んでいる。
ミドリとオゥクは、腹の底から湧き上がる「出すべきエネルギー」を感じていた。
ミドリ獲得スキル:【豊穣の黄金(堆肥)】
効果: 食べた魔物の魔力を、最高級の肥料に変えて排出する。これを撒いた土地の作物は成長速度が3倍になり、栄養価も跳ね上がる。
ミドリの所感: 「……おい、富良野の牛糞だってここまで神々しくねえぞ! 自分のから、金色の光が漏れてやがる……!」
オゥク獲得スキル:【爆裂・土壌改良】
効果: 排出する際に結構な広範囲の爆発を伴い、
一気に肥料を吹っ飛ばす。
ミドリのツッコミ: 「お前のは爆弾じゃねえか! 尻から耕運機みたいな音出してんじゃねえよ!」
一方、鶏のヤフーは、高ぶるエネルギーを抑えきれず、月夜の下で狂ったようにステップを踏み始めた。
ヤフー獲得スキル:【ダンス】
効果: 踊っている間、周囲の仲間を雀の涙ぼどの回復効果。作物の病気や害虫を追い払う。
「すごいわミドリ! これで牧場の土が生き返る! フェン、見て! みんなやる気満々よ!」
ドッグマンのシャープは、顔を背けながら呟いた。
「………やる気は認めるが、やり過ぎて、
私の鼻がモゲそうなのだが……」
(……うるせえイケメン! 農業の基本は『土作り』なんだよ! 恥を捨ててこそ、一流の農家……いや、農耕牛なんだよ!)
ミドリは月夜に咆哮し、さらなる「黄金」を大地に捧げるのだった。
ついに家畜としての本領発揮……というか、農耕牛としての「出し切る」姿が描かれました。
ミドリの【豊穣の黄金】はともかく、オゥクの【爆裂・土壌改良】はもはや兵器の域ですね。尻から耕運機の音がする豚……富良野の農家さんもびっくりです。
そして、どれだけ神々しく光っていても、やはり「臭い」という現実に直面するフェン。彼の鼻がこれ以上ダメージを負わないことを祈るばかりです。




