第7話:家畜の試練
新メンバー、オゥク(豚)とヤフー(鶏)を引き連れて挑むは、牧場再建のための初任務!
向かうは、絶叫する怪植物が眠る「深緑の洞窟」。
バラバラな個性を誇る三匹を、ミドリは元農家の「誘導テクニック」でまとめ上げることができるのか?
そして、過酷な試練の果てに手にしたのは、あまりにも「黄金」に輝く、衝撃の新スキルでした……。
家畜たちの本気が、今、大地を耕す(物理)!
最初はバラバラな3匹。
ミドリは心の中で緑のツッコミが止みませんでした。
(……おい、ブタ! 勝手に突っ込むな!
鶏! お前はどこ飛んでってんだ!)
敵の狼に囲まれ、ピンチに陥る3匹。
しかし、ミドリの「農家の経験」がここで光る。
(……待てよ。これ、暴走する家畜を抑えるのと同じだ。あいつらの動きを『誘導』すればいいんだ!)
「モォォォーーーッ!!(こっちを見ろ!)」
ミドリが【威圧の咆哮】を放ち、敵の注意を一手に引き受ける。
(今だ、オゥク! 横っ腹からぶちかませ! ヤフー、上から目を狙え!)
道中、ミドリは鼻を鳴らして二匹に話しかける。
(……おい、オゥク。お前は鼻がいいんだろ? この辺掘ってみろ、根っこの匂い、探せ。ヤフー、お前は入り口の見張りだ。……わかったか?)
オゥクは「ブフッ!」と短く鳴き、地面に鼻を押し付ける。どうやら「任せろ、腹が減った」と言っているようだ。
ヤフーは「ヤフー!」と高く鳴き、羽を広げて周囲を警戒する。「了解、上は見ておく」といったところか。
(……意外と話が通じるじゃねえか。酪農やってて良かった!)
ようやく、洞窟の奥、オゥクが「ブゴォ!」と激しく吠えて地面を掘り返した。そこには、人の形をした奇妙な植物――マンドラゴラが埋まっていた。
「ヤフッ!」とヤフーが警告を発する。
マンドラゴラが引き抜かれた瞬間、
**「ジャィィイイイアン!!」**と、脳を突き刺すような超音波が洞窟に響き渡った。
(……くっ、耳が……! ジャイアンって、こいつ、ただの野菜じゃねえ、天然の歌広場かよ!)
ピヨリそうなミドリだったが
ここで新スキルが唸る。
(……コラァッ! 鳴くんじゃねえええ!)
**【威圧の咆哮モー】**が炸裂。
マンドラゴラの叫び声を、ミドリの重低音の「怒声」が上書きして黙らせた。
その隙にオゥクがデカ尻でマンドラゴラを押しつぶし、ヤフーが鋭い嘴で急所をやさしく突いて動きを止める。
こうして、3匹はヘロヘロになりながら、
3体のマンドラゴラを確保し、牧場へ帰った。
シャープはそれを見て、静かに頷いた。
「……ほう、マンドラゴラの絶叫に耐えたか。
少しは群れらしくなってきたな」
当初はバラバラだったが、
牧場に戻り、キャスティ特製の
「マンドラゴラ地獄煮込み」で収穫祭が始まった。完食した瞬間、3匹の体が光に包まれる。
『ログ:個体名「ミドリ」「オゥク」「ヤフー」は共に、Level 13に到達しました』
そして、新たな力が目覚める。
ミドリ:【豊穣の黄金】……最高級のたい肥。
オゥク:【爆裂・土壌改良】……爆発的な勢いで肥料を撒き散らす(うんち)。
ヤフー:【ダンス】……キレキレの踊りで仲間のスタミナを回復させる。
キャスティ「すごーい! これで牧場が生き返るわ!」
キャスティのスキルも獲得した。
【食欲アップ】
緑「ホントに、やべぇ。」
第7話をお読みいただきありがとうございました!
マンドラゴラを「天然の歌広場」と称したミドリですが、彼自身も「かしこさ 0.5」とは思えないキレのあるツッコミを見せてくれました。多分、牛としての?
そして、まさかの「黄金(たい肥)」スキル。農家にとってこれほど心強いものはありませんが、牛と豚が爆発的に肥料を撒き散らす横でキレキレに踊る鶏……という絵面は、カオスそのものです。
極めつけはキャスティの【食欲アップ】。
牧場が豊かになればなるほど、彼女の胃袋も進化していくという恐怖のサイクルが始まってしまいました。




