好きのカタチ
「あー、午後イチの経済学、絶対寝るわ……」
「それ、毎週言ってない? 美咲」
昼下がりの学生食堂は、午後の講義を控えた学生たちで最後の賑わいを見せていた。
食べ終わった食器がカチャカチャとぶつかる音、サークルの勧誘らしい大きな声、そして、どこからともなく漂うAランチの生姜焼きの匂い。
私、美咲は、食べ終えた「わかめうどん」の丼を少し向こうへ押しやりながら、テーブルに突っ伏した親友の玲奈の黒髪を眺めていた。
「だって、事実なんだもん。あの教授の声、催眠術かなにかなの? 意識を保とうとすればするほど、まぶたが重くなって……」
「はいはい。まあ、単位落とさなきゃいいんじゃない? 3年だしさ」
玲奈は、顔を上げずに「野菜たっぷりタンメン」の残りのスープをれんげでちびちびと啜っている。
私たちも、もう3年生。就活という二文字が、リアリティを持ってじわじわと迫ってくるお年頃だ。
「はぁ……」と、私は今日一番深いため息をついた。うどんのつゆで温まったはずの身体が、なんだか冷めていくような感覚。
「なに、美咲。ため息つくと幸せ逃げるよ。ただでさえ、あんたの幸せ、あの一年坊主に全部吸い取られてそうなのに」
「ちょっと、どういう意味よそれ」
「別にー? そのままの意味ー」
けだるげに顔を上げた玲奈が、ニヤリと意地の悪い笑みを浮かべる。
こいつは、私の後輩の彼氏のことを知っている数少ない友人で、そして、あいつの(ちょっと変わった)生態を面白がっている張本人でもある。
私は、テーブルに頬杖をついた。窓の外では、中庭の木々が初夏の風に揺れている。
「……ねえ、玲奈」
「ん?」
「彼氏を『好き』って、なんだろうね」
「ぶふぉっ!?」
玲奈が、口に含んでいたタンメンのスープを盛大に吹き出した。
幸い、私にはかからなかったが、テーブルの上には小さな水たまりができている。
「ちょ、汚なっ! 」
玲奈は、必死に口元を学食の紙ナプキンで拭いながら、咳き込んでいる。
「げほっ、げほっ……。いや、おまっ、急すぎでしょ。何、病んでんの? 就活? それともマリッジブルー?」
「マリッジブルーって、結婚の予定なんてないわよ」
「じゃあ何よ。哲学者の真似?」
私は、唇を尖らせた。
「いやさ……。真面目な話なんだけど」
「はいはい、聞きますよ。美咲先生のありがたい哲学講義」
玲奈は、わざとらしく背筋を伸ばし、手を膝の上で組んだ。そのおちょくった態度に、一瞬、言う気が失せかける。
「……もういい」
「あ、ごめんごめん! ちゃんと聞くから! で、何? 『好き』がわからない、と」
「……うん」
私は、自分の指先を見つめながら、ぽつりぽつりと話し始めた。
「私さ、恋愛って、こう……キラキラしたものだと思ってたじゃん?」
「ほうほう」
「例えば、サッカー部のエースとか、軽音のイケメンバンドマンとかとさ、なんかこう、ドラマみたいな出会い方して、キャーってなって、付き合って……みたいな」
「美咲、わりと面食いだったもんね。入学当初、イケメンサークル(笑)の先輩にキャッキャしてたの知ってるよ」
「う、うるさいな! それは黒歴史!」
顔がカッと熱くなる。確かに、そんな時期もあった。
「でもさ、現実は違ったわけよ」
「うん」
「なんか、よくわかんない人に変に言い寄られて、しつこくて困ってるときに、助けてくれたのが、今の……あいつだったわけだけど」
「うんうん、少女漫画的展開。で?」
「いや、あいつも別に、王子様ってわけじゃなくて。
むしろ、その場にいたただのモブ? みたいな。
たまたま『あの人、美咲先輩が困ってるみたいですよ』って、別の友達に言ってくれて、その友達が助けに来てくれた、みたいな、間接的な感じだったし」
「あ、そうなの。あいつ、直接助けたんじゃなかったんだ。ヘタレかよ」
「そう。ヘタレ。で、その助けてくれた友達経由で、なんかお礼することになって、連絡先交換して……。そしたら、なんかすごい勢いでアプローチされて」
「ほう」
「別に、顔が超タイプってわけでもないしさ。どっちかっていうと、地味?っていうか、目立たないタイプだし。
でも、とにかく押しが強くて、断るのもなんか可哀想になってきて、まあ、いい人そうだし……って感じで、なんとなく付き合い始めちゃったんだよね。
大学入ったばっかの1年生だったし、まあ、いっか、みたいな」
「で、付き合ってみたらさ。これがまた、すごいのよ」
「……すごい、とは?」
玲奈が、待ってましたとばかりに身を乗り出した。
こいつ、私のノロケ(という名の愚痴)を聞くのが大好きなのだ。
「あのさ、こないだも……」
私は、声を潜めた。周りのテーブルに聞こえないように。
「うんうん」
玲奈が、顔を近づけてくる。その目が、好奇心でキラキラしている。
「なんかさ、家で二人で映画見てたのね。
そしたら、急に私の方にすり寄ってきてさ、『美咲先輩のこと、好き……好き……大好き……』って、子犬みたいにクンクン言いながら、私の腕に頭すりつけてくんのよ」
「うわお。熱烈」
「で、私、なんかその時、映画のいいところだったし、ちょっとうざったくてさ」
「うん」
「『うるさい』って言って、まあ……軽く、ビンタしたんだよね」
「は!? ビンタ!?」
玲奈が素っ頓狂な声を上げた。
「しーっ! 声でかい!」
私は慌てて玲奈の口を塞ごうとする。
「いや、だって、美咲、あんた……」
「違うの! 本当に軽く! ぺちっ、て! ほっぺた! そしたら、離れるかなって思ったじゃん?」
「思う思う。」
「そしたらさ……」
私は、あの時のあいつの顔を思い出して、遠い目になった。
「……なんて言ったと思う?」
「えー?『なんで叩くのひどい!』とか?」
「違う」
「じゃあ、『ごめんなさい』?」
「逆」
「逆?」
「『あ……ありがとうございます。あの、美咲先輩。こっちもお願いします』って、反対側の頬、差し出してくんのよ」
「……」
「『片方だけ痛いと、顔のバランスが悪くなる気がして……』とか、わけのわからないこと言ってさ」
玲奈は、数秒間、ぽかんと口を開けて固まっていた。そして、次の瞬間。
「ぷっ……! あはははは! なにそれ! あはははは!」
腹を抱えて笑い出した。
「ちょっと、玲奈! 笑いすぎ!」
「だっ、だって! お、おもしろすぎでしょ、そいつ! バランス!? 顔のバランスって何! あー、ウケる!」
「こっちは真剣に引いたっつーの!」
玲奈は、ひとしきり笑った後、涙目になりながら言った。
「うわー。ある意味、かわいそう……。いや、でも、ビンタされて喜んでるなら……それはそれで、いいのかな……?」
「よくないでしょ! 絶対!」
「いやー、奥が深いわ、あんたの後輩彼氏」
玲奈は、お冷やの入ったコップを掴んで、ごくりと一口飲んだ。
「で? 『好き』がわからないって話は、どこに繋がるのよ。今の話、どう聞いてもノロケにしか聞こえなかったけど」
「ノロケじゃない! 悩み!」
私は、テーブルをドン、と軽く叩いた。
「悩みってのはさ、私、あいつのこと、本当に好きなのかなってことよ」
「はあ?」
「だってさ、今の話聞いてもわかるでしょ?
あいつは、私に『好き好き』って、全身でアピールしてくるわけ。でも、私は? ビンタよ? ビンタ」
「まあ、確かに。愛情表現がロックだよね、美咲は」
「ロックじゃないわよ! 引いてんのよ、こっちは!」
「引いてる割には、別れてないじゃん」
「そ、それは……」
痛いところを突かれて、私は口ごもる。
「……まだあるのよ」
「まだあんのかよ! お腹いっぱいなんだけど!」
「今度は、もっと引くよ」
「望むところだわ」
私は、もう一度、周囲を見渡した。幸い、近くのテーブルの学生たちは、自分たちの会話に夢中だ。
「……あのさ」
「うん」
「こないだ、あいつが真顔で土下座してきて」
「土下座!? 何したの、あいつ。浮気?」
「違う。それがさ、『美咲先輩に、懺悔したいことがあります』って言うのよ」
「ほう」
「『何?』って聞いたら、『昨日……その……不埒な動画を見てしまいました』って」
「……不埒な動画」
「うん。まあ、いわゆる、エロ動画、よね」
「うはは! 自白! なにそれ、小学生の『先生、ぼく、昨日嘘つきました』みたいなもん?」
「で!『こんな汚れた自分を、どうか罰してください。美咲先輩のお仕置きを、お願いします』って、頭を床にこすりつけてきたのよ!」
「ぎゃはははははは!!!」
今度こそ、玲奈はテーブルに突っ伏して、バンバンとテーブルを叩きながら大爆笑した。
「アホじゃん! そいつ、アホの極みじゃん! ひーっ、お腹痛い!」
「笑いごとじゃないって!」
「で!? してあげたの? お・し・お・き?」
玲奈が、ニヤニヤしながら、人差し指で私をツンツン突いてくる。
「するわけないでしょ!」
私は、その指を勢いよくはねのけた。
「なんでよ」
「だってさ! 考えてもみてよ! お仕置きされたい人にお仕置きしたって、それ、お仕置きじゃなくない!? ご褒美じゃん!」
「……確かに。哲学的だ」
「でしょ!? だから、私は『ふーん、そう。じゃあ、今週のおうちデートはナシね。反省しなさい』って言って、普通に帰らせた」
「あー、なるほどね」
玲奈は、笑いすぎた涙を拭いながら、感心したように頷いた。
「お仕置き(物理)はしなかったけど、お預け(精神)っていう、一番キツいお仕置きを与えたわけだ」
「まあ、結果的にね」
「あんた、意外とSっ気あるよね」
「ないわよ! 私は至ってノーマル!」
「えー? だって、ビンタされたい彼氏に、お仕置きされたい彼氏でしょ? それを、叩いてあげたり、お尻ペンペンとかしてあげたりしないんだ」
「お尻ペンペン!? するわけないでしょ! 気持ち悪い!」
「あーあ。あいつ、がっかりしてるだろうなー。『お尻ペンペンして欲しかったのに……』って」
「知らないわよ、そんなの!」
私は、腕を組んで、ふん、とそっぽを向いた。
「でもさあ」
「ん?」
「……なんかさ、こんだけ、あいつは私に求愛行動? みたいなの取ってくるわけじゃん」
「うん、まあ、ちょっと特殊な形だけどね」
「でも、私は、さっき言ったみたいに、割と適当な対応するし、ビンタしたり、デート中止したり……なんかさ、愛情具合が、違いすぎない?」
「……ほう?」
「あいつが『好き』を100だとしたら、私、10くらいしか返せてないんじゃないかなって。
こんなんで、いいのかなってさ……。なんか、あいつが可哀想になってきた」
真剣に悩みを打ち明けた、つもりだった。
玲奈は、私の顔をじーっと見つめていた。その目が、だんだんと、いたずらっ子のように細められていく。
嫌な予感がする。
「……ぷっ」
「……」
「くくくっ……」
「……」
「あー、だめだ。あはははは! だってさ! 美咲!」
玲奈は、さっきよりも大きな声で笑い出した。
「何よ!」
「だって、あいつがそれでも寄ってくるってことは!」
「……」
「そういうのが、好きってことでしょうが!」
玲奈の、何のひねりもない、しかし、的を射た指摘に、私はぐうの音も出なかった。
「うーん……そうなのかなあ……」
「そうだよ! 絶対そう! 美咲のその、冷たい感じ? ビンタしちゃう感じ? 『お仕置きはしません』って突き放す感じ?
……ぜーんぶ、ひっくるめて、大好きなんだよ、あんたの後輩彼氏は!」
「……」
「なんか、もう、おめでとう」
「何がよ」
「……もしかして、美咲。別れようと思ってる?」
玲奈が、急に真面目なトーンで聞いてきた。
私は、即座に首を横に振った。
「いや、それはない」
「……」
「……」
「……ぷぎゃーーーーっははははは!!!」
次の瞬間、玲奈は、今度こそ学食中に響き渡るような大爆笑をかました。
「ひーっ! ひっ、ひーっ! げほっ、ごほっ!」
お腹を抱えて、椅子から転げ落ちそうになっている。周りの学生たちが、何事かと私たちの方を一斉に見た。恥ずかしい!
「ちょっと、玲奈! 静かに!」
「だっ、だっ、だって……! げほっ! 『それはない』って! 即答! あははは! わかってたけど! わかってたけどさぁ!」
玲奈は、笑いすぎてむせている。背中をさすってやる義理もないので、私は冷ややかに見つめた。
「はー……」
ようやく落ち着いたのか、玲奈はぜえぜえと息をしながら、テーブルに突っ伏した。
「……なんかさあ」
「……なに」
「これだけ愛されてるのが、心地よいんだよね……。それは、わかってる」
「はいはい、ノロケノロケ」
「でもさ、あまり好きとか言ってあげたり、なんか、こう、ご褒美? みたいなのをあげたりしないで、ビンタばっかりしてるからさ……。
たまに、我に返って、私、ひどい女だな、あいつ可哀想だな、とか思ってさ……」
玲奈は、まだ肩を震わせている。顔を上げると、目尻に涙が浮かんでいた。
「……ねえ、笑いすぎじゃね?」
「だっ……ひっ……だって……!」
玲奈は、必死に笑いをこらえようとしているが、無理みたいだ。
「だって、美咲、そんなに愛情表現が下手くそで、もう……! 小学生の恋愛みたいで……!」
「はあ!?」
「かわいくて、かわいくて!」
「小学生!?」
「だって、そうじゃん! 好きな子に、わざと意地悪しちゃう男子と、やってること一緒じゃん! ビンタとか! もう、小学生の男子かよ!」
「ちょっ……! 私は女子だし、小学生じゃない!」
「一緒一緒! 素直に『好き』って言えないとことか! ツンデレか!」
「つ、ツンデレじゃないもん!」
私は、むすっとした。小学生扱いは心外だ。
「たぶんさ」
玲奈は、ようやく笑いを収めて、お冷やをまた一口飲んだ。
「あいつも、そういう美咲の不器用なの、わかってると思うんだよね」
「……そうかな」
「そうだよ。だから、そういう恋愛を楽しみながら、大好きな女の子(しかも年上)に叩かれるのを、楽しみにしてるんじゃないかな。ドMなんじゃないの、知らんけど」
「ドM……」
「わざわざ、『エロ動画見ました』なんて、普通、彼女に言う? 言わないでしょ。
怒らせるってわかってて言ってるんだよ。わざと、怒らせるようなことしてるってことは、そういうこと」
玲奈の分析は、妙に説得力があった。
「……そういうものなのかな」
「そういうもんだよ。だからさ、あいつがしてほしいんなら、お尻ペンペンも、してあげればいいじゃん。ご要望にお応えして」
「いや、だから、そういうのは嫌かな。私が」
「なんでよ。楽しそうなのに」
「楽しくないわよ!」
「じゃあ、あれは? 正座でお説教」
「……あ、それ」
「ん?」
「それ、ちょっといいかも」
「うわ、そっちなんだ」
「なんか、『あなたは、どうしてあんな動画を見たのですか! この私、美咲先輩というものがありながら!』みたいな。ちょっと、こう、古風な感じで」
「……美咲、あんた、ノリノリじゃん」
「え、そうかな」
「うん。楽しんでるね、後輩彼氏とのその……特殊な関係を」
「でもさあ」
玲奈が、急に真顔になって、私の方にぐっと顔を近づけてきた。
「なに、急に」
「でも、この作者はお尻ペンペンの物語ばかり書いてるんだよ」
「……は?」
「だから、ここは、後輩彼氏をお尻ペンペンする展開にしたほうが、いいんじゃないかな」
しーん。
学食の喧騒が、一瞬、遠くに聞こえた気がした。
私と玲奈の間に、奇妙な沈黙が流れる。
「……あのさ、玲奈」
「うん?」
「……急なメタ発言、やめてくんない?」
「え? なんのこと?」
玲奈は、きょとんとした顔で小首をかしげた。
私は、大きなため息をついた。悩みを相談したのが、間違いだったのかもしれない。
「はー……。もう、なんか、どうでもよくなってきた」
「えー、いいじゃん、お尻ペンペン。あいつ、絶対喜ぶよ。『美咲先輩! もっと! もっと強く!』とか言って」
「やめて! 想像させないで! 気持ち悪い!」
私が本気で嫌そうな顔をすると、玲奈は「ちぇー」とつまらなそうに言った。
「あーーーーー!!!」
突然、玲奈が両手を天井に突き上げて、大声を出した。
「もう、私も彼氏ほしいー! 美咲んとこの後輩みたいな、変態でもいいから、私を溺愛してくれる彼氏がほしいー!」
「ちょ、声でかいって! 変態とか言うな!」
「いいじゃんか! ノロケ聞かされて、 こっちは彼氏いない歴=年齢……は、さすがに嘘だけど、もう1年はいねーんだぞ!」
「あ、ごめんね。彼氏いない人に、こんな話ばっかして」
私が、つい、本音(という名のマウント)を漏らすと、玲奈の動きがピタッと止まった。
「……美咲」
「はい」
「その発言、覚えとけよ」
「……」
「今度の、ゼミの飲み会で、いじめてやるからな。質問攻めにしてやる。
『後輩くんのどこが好きー?』『最近いつチューしたー?』『お尻ペンペンはしたー?』って、大声で聞いてやるからな」
「いやだー! あんた、酔っぱらったら、ホント、タチ悪いんだから!最悪! それだけは勘弁て!」
「知るか! それは、こっちのセリフだ!」
玲奈は、にーっ、と黒い笑みを浮かべている。
私は、学食のトレイを持って、慌てて立ち上がった。
「やばい、次の講義、小テストだった! 行くわ!」
「あ、こら! 逃げんの!?」
「逃げてない! 戦略的撤退! じゃあね!」
「あ、私の食器も片付けといてー!」
「嫌に決まってんでしょ! 自分でやれ!」
私は、玲奈の笑い声を背中で聞きながら、学食を後にした。
(まったく、あいつ……)
でも、玲奈と話して、少しだけ、心が軽くなった気もする。
(愛情表現、か……)
小学生みたい、と言われたのは心外だけど。
(正座でお説教……)
今度、あいつがまた「お仕置きしてください」とか言ってきたら、試してみるのも、いいかもしれない。
……いや、やっぱり、普通に「好き」って言ってあげるのが、一番なのかな。
でも、なんか、照れくさい。
「あー、もう!」
私は、青空に向かって、誰にも聞こえないくらい小さな声で、文句を言った。
「好きって、なんなのよ、もう!」
あとがき
お尻ペンペンしない話はこれがはじめてです(笑)
たまにはそういうもアリ…だよね?




