欲望のカード
「なんだろう、このカードは。」
俺が起きた時に枕元に置いてあった白紙のカードと氷がイメージされた様なカードケース
を手に取る
俺はこのカードを手に入れた覚えはなかった。
とりあえず放っておく事にして。
俺は携帯の時計を確認した。時刻は午前8時である。
今日のシフトが、9時半なので、
仕事先へ向かう仕事先である
スーパーの食品売り場へと足を運んだ。
いつもの様に、専務のおじさんにぐちぐち言われつつ、
17時にシフトが終わる。
そのまま夕飯をそこのスーパーで買って。
夕飯と入浴を済ませて、寝ようとした時だった
突如枕元に置いたままだったカードが青い光を放った。
(うわっ)
思わず目をつぶる
そして、再び目を開けると、
何もない、白い空間に立っていた。
(どこだ、ここは)
俺は辺りを見渡す。
「やあ」
突如声をかけられた。
後ろを振り返ると、道化師の格好をした何者かが立っていた。
「君には、このゲームの参加者になってもらうよ」
「ゲーム?なんのことだ?」
「今朝そのカードを拾っただろ」
道化師は、手に持っていたカードを指差した
「君には、殺し合いをしてもらう」
「は?」
「君に選択の余地はない」
「そのカードの能力を使って、他の参加者を全て殺したら勝利だ」
「報酬は?」
「なんでも一つだけ願いを叶えてあげよう」
「さあ殺し合いたまえ」
そう言われて元の場所に帰ってきた。
白紙のカードには絵柄と文字が浮き出ており、
『フェンニル』
と書かれていた。