12、小規模ダンジョンに潜ってみたら生贄にされてる子を助ける
書きましたーー(╹◡╹)
街に着いた後、早速ダンジョンへ、主力のダンジョンに比べたら小さいが、金が稼げることに変わりはない、ダンジョン『ルプス』へと潜っていく。
「さぁーって、行きますか」
そのままヘクターの時のように魔物をちぎっては投げ、ちぎっては投げ、適当に数えて十五層まで進む。
すると前方で他のパーティーが魔物と戦っていて、苦戦しているようだ、助けようかとしたその瞬間。
「お前、囮になれ!!!」
「へっ!!?」
「そうよ!いつも足で纏いなんだからこういう時くらい命張りなさいよ!」
「みんな!早く逃げねぇと!!そいつ体がちっちゃいからすぐ食い終わってこっちきちまうよ!」
「おお!!そうだな!」
「え、ちょ、ま、まってよーーあ」
突き飛ばされた拍子にデカイハサミのような武器を落としてしまったことに気づいて拾おうとするも目の前にワーウルフが立ちはだかる。
「ガルラァ!!」
「キャーー」
「危ない!!!」
私は見捨てられた人とワーウルフの間に入り込み、殴って吹っ飛ばし壁に叩きつける、魔物は事切れたようだ。
「大丈夫?」
よくみると赤髪に紅玉の瞳、幼げな顔、愛らしい体躯の美少女だった
「あ、ありがとありがとありがと!!!私はアルルレッドキャップ!助けてくれてありがとうございます〜」
「私はイヴ、よろしくね…………レッドキャップってどこかで聞いたことあるよーなないよーな」
「あ、そ、それはーそのー」
「ああ、言いたくないなら言わなくていいわよ………にしてもあいつら最低ね、仲間見捨てて逃げるなんて」
「………まさか、まさかまさか、見捨てられるとは思ってなかったなぁ〜アハハハ、私って人を見る目ないな〜」
「……ねぇ、あなた、行くとこないなら私の仲間にならない」
「え?、ほんとに?………で、でも………」
「………そうよね、さっき裏切られたばっかりだもんね、怖いよね、それならお試しとして一緒に仕事してみる?、信用出来たら仲間になって、それすらも怖いなら街まで送ってお別れってことで、どっちが良い?」
「………助けた人さえ疑っちゃったら人間不信から抜け出せなくなっちゃう………でも、簡単には信じられないから一緒に仕事して………信用できる人かどうか見させて欲しい……な」
「それじゃあ明日の午後三時にギルドで待ち合わせね〜」
「うん!!」
逃げ出した彼らは知らない、彼らのパーティーが戦神呑み込む神狼殺しの二つ名で呼ばれた凄腕冒険者の先祖を持ち、その生まれ変わりとまで言われるアルルの力のおかげでなんとかやってこられたことに。
めんどくさいので今日取れた素材は明日監禁することにして、とっている宿へと帰る私。
「たっだいま〜」
「おかえりなさいお姉様」
「おかえりイヴ姉」
「おかえりなさいイヴさん」
「おおおお、おかえりなさい、イヴ様」
「うんうん、今日もいっぱい稼いだよ〜」
「イヴ姉!!」
「お姉様!」
「うん?」
「俺強くなりたいから鍛えてくれ!!、このままじゃあんたにおんぶに抱っこだ!」
「私も!!強くなりたい!!」
「あーー、なるほどね、じゃあ一緒にダンジョンに潜ってみる?」
「「お願いします!!」」
「あっ、そういえばもう一人仲間になる子が増えるかもしれないから〜よろしく〜」
「「「ま、また増えるんですか?」」」
「うん、増えるかも」
つおい(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾




