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異世界キャバクラ   サキュバスに外れなし  作者: ゴーストライターK
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4/10

宣戦布告

自由すぎるビアンカに、早くも心をかき乱すヒロ


そんなビアンカが皆の前で自己紹介することになったのだが

開店時間三〇分前、蝶たちが店に出勤してくる。


「おはようございます。」


「おはようごさいます。あれ。新人さん?」


始業前のミーティングは、二人欠席。

いつものメンツか‥‥。遅刻ではない。

今頃、客とデートして、そのまま来店するのだ。

ラインに同伴(デートしてから入店する)と書かれていた。

 

 人間が人種や出身でグループを作るように、亜人も同じ亜人同士で固まる傾向がある。

エルフ、サキュバス、その他。のグループに分かれている。


フロアのソファーもキャストたちはグループごとに分かれてお喋りしている。

黒人とアジア人、白人彼らが上手くやっていけないのと同じで‥‥。

いや、それ以上に彼女たちは差別する。


「みなさん、おはようございます。」


夜の世界では、はじまりはいつもおはようございますだ。


「おはようございます。」


「今月も各自ノルマ‥‥‥じゃなかった、目標を達成できるように頑張りましょう。」


「今日は新人がいます。ハーフエルフの新人のビアンカさんです。自己紹介を」


チャイナドレスを着たビアンカが立ち上がり挨拶する。


「わしが、ビアンカじゃけえの。やるからには、てっぺんとりいくけえ。よろしゅうの。じゃあの。」


ガラの悪い広島弁に凍り付く面々。

ビアンカ、それは自己紹介じゃない。宣戦布告だよ。

みんなしばらく固まっていたが、気まずい間をしばらく開けた後、まばらに拍手があった。

 満足そうなビアンカとは反対に、警戒心むき出しのエルフ族。


俺は店の中堅のエルフにビアンカの指導を頼む。


「いやいや。あんな混血児いやですよ。サキュバスにでも頼んでください。」


エルフ族はハーフエルフに対してよく思っていない。

エルフは基本的に保守的で新しいものに対して不寛容だ。

そして自分たちは、もっともすぐれた種族と思っている。


仕方ない、サキュバスに頼もうか。


「ああ、いいですよ。」


あっさりと承諾。敵の敵は味方というところだろう。

エルフが嫌な奴なら歓迎ということだろう。

確かにビアンカはエルフの方がいいかもしれない。

クレアとも打ち解けていたし。


間もなく店も開店だ。


「おはようございまーす。」


店に、会社役員と同伴してきたのは、現在のナンバーワン。テレサだ。

男性の腕に寄り添い。イチャイチャしながら店のビップ席に座る。

男の顔も完全に緩み切っていて役員の跡形もない。


「フルーツの盛り合わせとピンドンお願いしまーす。」


すぐに注文を取るあたりは、甘え上手のなせる業だな。


そして、もう一人のエース。エルフのティファ。彼女は店のナンバー2.ティファとテレサがこの店の稼ぎ頭だ。3位とは大きく差をつけている。

「こちらの社長さんをビップ席に案内してくりゃれ。」


そういうと、バックヤードに着替えに行った。



現在エデンには2大派閥が存在する。ティファのエルフ派閥とテレサのサキュバス派閥だ。そしてどちらにも属さないグループ。例えば獣人や、デュラハンのような亜人たち。


 店長の俺としては、みんな仲良くしてくれれば問題ないのだが、エルフとサキュバスの対立は厳しく。

 クレアも何とか収めている状態だ。

 今のところは売り上げが上がってくれれば、どちらのグループだろうが構わないと思っている。

 ビアンカは‥‥。エルフよりサキュバスのグループにいた方が良さそうだ。




店のナンバー2ティファの華麗なる一日

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