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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

伝説になるまで。プロローグ

作者: シンエン

本編書くまでの短編です。シンが生まれてすぐの出来事です。

ぼやける視界の中、うっすらと見える黒い髪。「XXXXXXXX」何を言っているのか理解はできないが優しい声だと感じることはできるようだ。{なんて安らぐ声なんだ・・・。あれ?俺は確か気を失って倒れたんだっけ?あれ?何も思い出せない・・・。急に倒れたんだよな?あれ?誰が助けてくれてどこに連れてかれたんだっけ?・・・。だめだ思い出せん・・・。とりあえず本当に眠い・・・。だめだ・・・。}


「あらあら、シンは本当によく寝る子ね」


「ルビー様、よく寝る子は育つというではありませんか。そんなに顔にキスばかりしているとまた起きてしまいますよ。」


「あら、何か問題でも?こんなに愛しい我が子にキスをしないなんてもう耐えられませんわ!!いっそのこと食べてしまいたいですわ」


「ルビー様・・・。ルビー様の場合は冗談に聞こえません・・・。」


「あら?この子はわたくしの血が濃いのよ?ほら見てみなさい。真っ黒な髪に漆黒の眼光。まさに我が一族の証が出ているじゃない!逆にたべられてしまうかもですわ!」


「寝ているのに無理やり瞼をこじ開けてはだめです!そして、それも笑えない冗談です・・・。さ、帝国軍会議に遅れてしまいますよ!あとは私に任せていってらっしゃいませ。」


「ンもう少し一緒にいたかったのに~。。。早く帰ってくるから待っててね。わたくしのかわいいかわいい息子ちゃん。」


「大丈夫ですよ。すぐに会議も終わるはずです。今や帝国がすべてを支配しているのですから。問題なんて起きませんよ。」


「それならいいのだけど・・・。」


「といいますと?」


「帝国の中での権力争いがなかなか収まりがつかなそうなのよ…。わたくしなんかは権力なんてもの興味はないのだけどどうしても味方につけたがってる人もいたりして何かと大変だわ・・・。」


「共和国との戦争が終わったのにこんどはそれですか。。。まぁルビー様を味方につけたい気持ちはわかります。なんせ数多の戦争においてまさに英雄でしたからね。私もあの姿には鳥肌がたちました。」


「何を言っているの、ネイビーあなたの援護があったおかげよ!そして今は亡きあの人のおかげでもあるわ。だから・・・必ずこの子を守りたいの。戦争のない平和な世界で。どんなことがあっても。わたくしとあの人の唯一の絆であり最愛のシンを。」


「心得ておりますルビー様。一度はなくなったようなもののこの命。ルビー様に救われ今があります。私が命に代えてもルビー様にシン様をお守りします。」


「なにをまた・・・。命に代えてもなんて…。好きに生きなさい。あなたはあなたの人生よ。ぁ、さすがに会議に遅れるわ。じゃあ少しの間シンをよろしくね!」


「そこはゆずれません。はい!では、帰りを待っております!」


その日の夜・・・。

ガッシャーーーーン!バボーーーーンン!!!


「なにごとですか!?シン!!?無事ですか!!?・・・よかった・・・。!?お前たちは帝国の!?ハンス・・・。なぜ??」


「悪いがお宅の姫さんの顔を拝むことはできないぞ。おとなしく死んでもらおう。ネイビー。」


「まさか、ルビー様に何かしたのか!?お前らごときにルビー様がやられるはずなどない!!」


「はっはっはっは、だれが我々だけだといった。これは帝国の意思なのだ。貴様らのような帝国に所属しながらも中立派などという生ぬるい奴らがいるから問題が起こるのだ。もう一度言う、これは帝国の意思なのだ。」


「くっ・・・{なんとか、シンだけでも・・・。}」


「ん?なんだこの赤子は・・・。まさか貴様の子か?笑わせてくれる。軍人のみでありながらやることはやっていたそうだな。ずいぶん丸くなったものよ。」


「やめろ!!ハンス!その汚い手でその子に触るな!」


「汚いとはひどいな。(ゆっくりと左手で赤子を持ち上げ剣を突き付ける)前々から貴様は気に食わんのだ、女のくせに何かと人の前に立ちやがってからに。死ぬ前に貴様の前で貴様の赤子から殺してやろう。」


「うぉぉぉぉおおぉぉ!!」

バシューーーン!(ハンスに切りつけながらも、シンを奪う。)

「なに!?」


「はぁっはぁっ・・・。手負いだからと言ってあまり舐めてくれるなよ?{くそ、あまり魔法は得意ではないのだが…。シン様だけなら何とかなりそうか。見つからない場所…。あそこしかないか。}転移!!」

黄緑色の光がシンを包んで消えた。

「ふん、無駄なことを。今やすべての惑星が帝国の配下!!見つけ出し必ずけしさってやるわ!」


「さぁどうかな、その前に貴様が死ぬやもしれぬけどなっ!!」


「手負いの雌犬ごときがぁ!!」


ガキィィィイン!!と甲高い音を立てたところまでがシンの見た記憶である。


では、本編にどうぞ。

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