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HRからの

地の文ってどうやったらうまく表せるんでしょうか?

 掃除ではなかったが有意義な時間を過ごすことができた。


 あの後エイミも混ざって俺に罰を与えてきた。幸せでした。でも自分で動けないってのはちょっともどかしさもありました。


 その後教室に戻るとホームルームが始まった。

 担任の話を適当に聞く。


「お前らに大事なお知らせだ」


 少しうるさかった教室が静かになる。

 え、何を言うんだ。まさか!掃除時間にしたことがバレたのか!


 いいや、落ち着くんだ俺。イーナが防音しっかりしていたし、鍵もかけた。誰にもバレる筈はない!

 それにお前らって言ってるし違うよね?


「恋愛はほどほどにしてくれだとさ」


 担任は面倒そうな顔で俺達に伝える。どういうことだそれは?


「先生、意味がわかりません」


 みんなうんうんと頷いている。俺も混ざって頷く、協調性って大事。


「今日、多くの男子生徒が告白してフられたらしい。それに伴って授業を全く聞かないというか聞く気力がない生徒が多すぎて困っている。うちは県内でもトップの難関国立大学合格者数を誇っているんだ。勉学に勤しんで貰わないと学校として困るらしい」


 らしいって他人事か、あんたは。


「俺としては進学校とはいえ、勉学だけが高校生活だとは全く思ってないし告白して振られるのも青春の形だと思うから注意なんてしなくともいいって言ったんだけど・・・」

「だけど?」

「理事長にふざけるな一喝された。あんなに怒らなくてもいいのにな」


 なんか教師ってかわいそうだな。自分の意見だしても一喝されるとか、将来そんな場所では働きたくない。


「一応伝えたから。今日はこれで終わり」


 そういうと担任はすぐ教室を出て行った。

 すると教室は喧騒に包まれる。


「意味わかんなかったね」

「確かに。てかそんなに振られちゃったのかな~?」

「それは思ったけど本当みたい。てかエイミちゃんみたいな子見ちゃったら告白してもおかしくないと思う」

「でも、エイミちゃん告白されてないはずだよ。今日ずっと九郎君といたから」

「エイミちゃんじゃないよ。知らないの?エイミちゃん以外に綺麗な子が留学生としてたくさん転校してきて、その子達に告白して振られたみたい」

「へぇ~、そんなに綺麗なんだ」

「うん。女優とかアイドルでもあそこまで綺麗な人はいないと思う・・・」


 俺もそれは思う。異世界は確かに綺麗な人、可愛い人の割合は多かったと思うがあいつらと同じレベルなんて本当にごくわずかだった。何度も思うが恵まれているな俺。


「クロ!迎えに来た!」


 教室の扉がバコーン!と大きな音をたてて開けられた。そこには雪のように白い髪で満面の笑みを浮かべる女の子と淡い青色の髪で疲れた表情の女の子、桜色の髪で同じく疲れた表情をしている女の子が立っている。


「「「「「・・・・・」」」」」


 三人の登場に教室が再び静かになった。

 まぁ、それが当然の反応だと思う。だってみんな美少女。自分たちと違う世界の人と思うほどに綺麗なんだから。


 すると白い髪の子が俺の胸に飛び込んできた。俺はそれをしっかり受け止める。


「私が迎えに来たからもう安心。後はまかせろ」

「シロ、そういう言葉はもっと時と場合を選んでだなぁ、てか抱きついているやつにまかせられるか」

「むぅ。ひどい」


 俺の胸から顔を上げ、上目づかいでこちらを見てくる。相変わらず可愛いな~。俺はシロの頭をぐりぐりと撫でる。


「幸せ~」


 幸せそうに目を細めてだらしないようにシロの頬が緩む。


「九郎さん、ごめんなさい。教室の外で待っていようとしたんですけど・・・」

「シロが待ちきれず、飛び込んじゃいました」


 シロに続いてレンとハルが教室に入ってきた。


 白髪、天然で愛らしいシロ

 青髪、年下だけどしっかり者のレン

 桜色の髪、みんなのまとめ役ハル


 みんな可愛いおれの恋人メイド


「別に問題ないから」


 実際、ホームルームも終わっている、教室に入っちゃダメとかはない。


『ご主人様』

『どうした?ユナ』


 ユナから通信が入る。俺たちだけが使えるフローのひとつ、念話だ。まぁ念じれば会話できる。だから念話。これのいい点は声に出さないでいいし、通信媒体もいらない。携帯電話のない異世界では大変重宝した。


『ミレア、アイシャ、ナーシャと共にいるんですが、いつお帰りになりますか?』

『今帰ろうと思っていたところ。シロとレンとハル、あとエイミと一緒に俺のクラスにいる』

『では教室に向かいましょうか?』

『あーー、うん、そうしてくれ』

『わかりました』


 ユナ達まで来ると大変なことになりそうだが、ここは思い切って呼ぶ。

 一分もしないでユナ達が教室にやってきた。


 この間にアヤメ、イーナに連絡すると今日はもう仕事はないみたいなので教室に呼んだ。程なくして2人も教室に来た。


 恋人メイド全員集合。クラスの奴誰一人として帰ってないので、人口密度が高い。


「こほん、みんな注目!」


 固まっていたクラス中が俺に視線を向けてくる。


「エイミ、ユナ、ミレア、アイシャ、ナーシャ、アヤメ、イーナ、シロ、ハル、レン、こいつらは全員俺の彼女だ。手を出したら絶対後悔させる、以上!じゃあ、また明日」


 そのまま教室を後にする。


「ちょっと、ちょっと待て!」


 俺達が教室を出ると、続いて健太が出てきて呼び止めてくる。


「エイミさん達のこともすごく聞きたいけど、俺はまだお前に何があったか聞いてない!本当に何があったんだ!?」


 そんなに肩を揺さぶるな。


「そういえば後で教える言ってたしな」

「だから教えろ!」


 そんなに大声出さなくても教えるって


「異世界に連れて行かれて、必死に修行して魔王を倒した。事実は話した、それじゃあ」

「ちょっと待て!何そのラノベ展開!羨ましい俺も異世界行きたい!魔王倒して、モテモテになりた----」


 その言葉を発した途端に、おぞましい程の殺気が俺の近くから放たれる。そして、


「お前ら、やめろ!!!」



 俺の言葉でメイド達が動きを止めた。

 イーナを除くメイドが全員健太を取り囲み、確実に殺そうとしていた。


 一般人相手に武器なんていらない。俺たちは殴っただけで簡単に殺せるから。


「軽々しくそんなことを言わないでくれますか?誰が好き好んであんな世界に行くと思うんですか?魔王を倒して?あなたは魔王の何を知っているんですか?何も知らないくせに」

「ユナ!別にそういうこと言わなくていいから!てかこっちに戻ってこい、ハウス!」


 健太から離れて俺のもとに戻ってくる。


「健太、悪い」

「・・・」


 健太はその場で固まっている。いや気絶していた。

 あれだけの殺気を浴びせられたら気絶してもおかしくはない。

 直接殺気を浴びせられたわけでもないが周囲でも気絶して倒れているやつもいる。


 これは大変な光景だな。


「九郎、こうなったからには記憶消したほうがいいと思うけど」

「俺もそう思う。イーナ悪いがよろしく」

「記憶を消すのは九郎が恋人宣言した後くらいから今にするから、だいたい一分前かな」


 イーナに記憶消去をまかせた。こんなことを覚えられていると面倒なことになりかねない。


『一分前までの記憶をなくせ、それとこれから一分間気絶しろ』


 この言葉だけでイーナの声が聞こえる範囲の連中の記憶は消える。そしてイーナの声は学校中に聞こえるように魔法で補助しているので学校全員にこの言葉は聞こえた。


「もう今日はかえるぞ」


 みんなが気絶している間に俺はその場を後にする。メイドたちも俺に続く。 

 誰にも見送られることなく帰路についた。





ちょっとシリアスになっちゃいました。あとまったく文がつながっていなくてすいません。

ブックマーク、感想よろしくお願いします。やるきにつながります

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