体育2
遅くなって申し訳ないです
正直な話、どこからシュート打っても入る自信がある。でもそんなことで俺の力がバレるのは避けたい。まぁバレた所で対処する方法はいくらでもあるが。
となると俺が最大限に楽しめるには…
「九郎、任せた!」
「そうはさせるか!」
俺にパスが来るが誰かが俺の前を塞いでくる。よし、見せてやろう!
「必殺スライディング!」
「危ねぇ!!!」
思いっきりスライディングを仕掛ける。勿論、ボールに向かってだ。
俺の考えたサッカーの楽しみ方はスライディングしまくるだ。そして奪ったボールは味方にパス、やばい超楽しい!
「小鳥居に気をつけろ!殺人スライディングかましてくるぞ!」
殺人スライディングって。必殺スライディングだから、そこ間違えるな。
「九郎、スライディングだけじゃなくてシュートも打てよ」
「これが一番楽しいんだけど」
「お前、随分と見ない間に馬鹿が増してる」
健太お前にだけは言われたくはない。まず俺はこの高校でトップクラスの成績を維持してたんだぞ。馬鹿とか言われる筋合いはない!
でもメイド達にも馬鹿、アホと言われることはよくあります。
「旦那様、絶対その遊び方間違えてます。サッカーをよく知らない私でさえわかります」
「九郎君!阿呆なことばかりしないでシュートを打ちなさーい!」
メイドは俺に辛辣です。
一番楽しいことをして何が悪いんだ。ルールの範囲内でやってるのに。
そんなことを思っているとチャンスがきた。相手チームがシュートを打つ。これはチャンスではなくピンチと普通思うだろうが違う。
だが俺にとってはスライディングチャンス!シュートブロックをしてやろう。
「あ!危ない!」
俺はシュートブロックをできる位置にいたんだがまさかのシュートミスによりボールが周りの女子に飛んでいく。結構なスピード。あれが女子に当たったら軽い怪我で済まないかも。まぁでも大丈夫だろう、だって
「大丈夫?怪我はない?」
「え?あ、うん。大丈夫?」
ボールはエイミが瞬時に女子の前へ移動して止めた。
ボールまで15m以上離れてたんだが、まぁ気にしないでもいいだろう。最悪記憶消せばいいし...。あれ、俺結構やばいやつじゃない。
「あ、ありがとう、エイミさん」
「いえ、当然のことをしただけです」
あれ、めっちゃあの女子、顔が赤くなってるんですが。エイミをチラチラと見てる。ちょっと百合百合してきた。いいぞもっとやれ。
俺が百合を観察しているといつのまにか試合が再開していた。せめて何か言ってから試合再開しろや。審判はいないから仕方ないかもだが。
ただ俺は百合を眺める方が優先したいが、
「九郎君!せめてサッカーに集中しなさい。ああいうのはいつでも見せてあげるから!」
そう言うならサッカーに集中しよう。やった!百合がいつでも見えるとか幸せすぎる。
「「「「なんだって〜!!!」」」」
俺がせっかくやる気になったのに周りが固まっている。アヤメの爆弾発言はお前らが固まるには十分だが、サッカーしろよ。(俺も人のこと言えないが)とりあえず、
「必殺スライディング!」
固まっている奴に問答無用でスライディングをかます。が、
「甘い!」
奴は華麗なターンを決め、俺のスライディングは躱された。
結構ショック・・・
「小鳥居!もう俺たちは我慢の限界だ。エイミさんだけでなくナーシャ先輩、そしてアヤメ先生までもがお前に惚れ・・・これは言うのが嫌だから言わないが、本気でやらせてもらう!」
「九郎、俺も本気でおまえをやる」
健太を含めた男子全員が俺に殺気を浴びせてくる。お前らそこまで彼女がいることが憎たらしいか、まぁ俺でも複数の女性と関係を持っているとか言われればそいつ殺したくなる・・・あれ、こいつらと俺、同類じゃないか?
でもお前ら俺に殺気を浴びせてただで済むと思うなよ。
「文句があるなら、全員まとめてかかって来んかい!」
その言葉を境に俺vs他男子の試合となった。もう無茶苦茶だったが俺の圧勝で終わった。男子はもれなく全員倒れているが気絶してるだけ、命までは取ってない。
ちょっと本気出しすぎた。てへっ
この後、めちゃくちゃ叱られた。
今は勇者をどうしようか検討中です。ツンデレ女の子がいいか、普通の男勇者で悩んでます。
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