第0話〜プロローグ〜
初投稿なので、生暖かい目で見守って頂けると幸いです(^_^)週に1話のペースで投稿したいと思っています。
あ、これ、ほぼほぼ設定の説明です。
響く、爆音。
重なる、悲鳴。
鳴り響く、雄叫び。
辺りは一面火の海だった。かつて街と呼ばれたその場所は今や化け物どもが人を喰らおうと闊歩している。
「お母さんっ! ねぇ、おきてよ。ねぇ、ねぇねぇ──」
「やめるんだ! 琥太郎、母さんは死んでしまったんだ……」
「いいか、よく聞け。お前は今すぐここからはなれろ。もうすぐ化け物どもが血の匂いに気づいてここに来るだろう。だか──」
「やだっ! お母さん死んでないもんっ! お父さんと一緒に逃げるもん! 一緒じゃなきゃやだ!」
「琥太郎!!」
「っ!!」
「行くんだ……行けっ!」
「う、うぐっ……ひぐっ」
駆け出す少年。少年が見えなくなるまで見届けた父は、後ろを振り返り
「よぉ、化け物」
「GAAAAAAAAAAAA!」
後ろに佇む化け物にそう言った──
◇◇◇◇◇
西暦2400年。突如として現れた空間の歪み"Dゲート"(distortionゲート)から湧き出る"魔物"によって、未曾有の大災害が発生。人類の40%と100もの島が海へ沈んだ……。
そして、Dゲートからは、ipウイルス(infinitepossibiltyウイルス)が発生していた──
普段人間の脳は10%ほどしか使用されていない、しかし、このipウイルスによって残り90%が解放され、新たに特殊な力を行使する人間が現れた。"異彩"持ちの誕生である。しかし、ipウイルスに耐えることが出来たのはごく一部の者のみ。多くの人が負荷に耐えきれずに死んだ──政府はこれを受け、Dゲートの即時封鎖と周囲10キロメートルの避難勧告を発令し、これを封印した──
大災害より500年、人類は政府とは別のDゲート管理組織"開拓団"主導で生活習慣、法律、価値観を徐々に変革していった。開拓団はDゲート及び、大災害に関するそのすべてを担っている。"開拓団"は今や全世界の人々から尊敬され、憧れを向けられる夢の職業となっている。この物語はそんな開拓団に入ることを志した少年少女の物語である。
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またお読み頂けると有難いです^_^
12月17日誤字、脱字を直しました