捕食者の目をした王子様
連載放っといてこちらを
掲載(*^^*)
読者様方に怒られてしまいますねw
「どうして貴方は指示されないと
何も出来ないの!?」
今、156cmの私の前にそびえる
この怒り狂うゴ○ラに絶賛叱られ中です。
私、神永涙奈は看護師となって
1年目のルーキーである。
はぁ…。
私はこの先輩や他の先輩ナースの仕事を
いつも強制的にやらされている。
いわゆるイジメの的である。
パワハラだぁー。
…ていうか、
自分の受け持ち患者様の事くらいさぁ…
自分で責任を持って仕事しろよ…。
え?それなら病棟リーダーに相談しろ?
フッ…無駄だな。
看護師は基本ブスか美人で分けられている。
いや、これに関しては本当にマジで。
「ハッ!貴方は1年経っても
使えないわね!」
え、なに。
え?ゴ○ラが迫ってく…る…!!?
こ、これは今度公開されるゴ○ラの様だ!
震える身体に鞭打って
怯えながらも勇敢に一歩後ろに下がるも
間に合わなかった…。
「ハッ!ちょっと顔が良いからって
調子に乗るんじゃないわよ!」
ドンッッッ!!!!!
ギャァァァァ!!!!!
ゴ○ラの攻撃ターン!
ゴ○ラは涙奈の肩めがけて体当たりをして
逃亡した!
「…い、痛ぁ!」
いつもだけどあのゴ○ラは
最後にあの巨体を有効活用した体当たりをしなければ気が済まないのだろうか。
ううう…。
ナースステーションでお菓子を頬張るゴ○ラ達が私のことを見て、爆笑している。
他の優しくて若くて美人な先輩達は、
私のことを不憫な目で見てくるが、
自分達は関係ないというイジメでありがちな第三者になっている。
…グスッ。
時計を見れば11時30分だ。
経管栄養の時間だ。
かさかさな唇を噛み締め、
今日も私はこれを日常として、
よろめきながら立ち上がり、
再び仕事を始めた。
深夜1時。
現在の私の目の前に立つイケメン従業員は
絶賛困り顔である。
「お、お客様…「わ、わたしにだぁぁぁぁってねぇえぇぇぇぇ!!!!
じ、じんけんはあるのよおぉぉぉぉぉ!!!
ふぇぇぇぇん!!!」
鼻水垂らしながら号泣し、叫び、
度数の高いウイスキーの入ったグラスを
高級そうなカウンターに叩きつけた。
あれ!やばい!
ちょっと傷できたぁぁ!
あ!従業員のイケメンのお兄さんの顔が
死んでる…。
こ、ここはお互いに知らんぷりを
しようではないかぁ!
ね?
少し焦った目で青年を見つめたら、
諦めの顔でイケメンは店長と
アイコンタクトして、苦笑いしながら、
バツと両手で可愛く作った…
えええええ!!!!
許してくれよぉぉぉ!!
私は傷心の乙女なんだぞぉ!
え!?
40代のサラリーマンのオッサンにしか見えない?キィィィィ!イケメンだからって何でも許されると思うなヨォォーーー…orz
くらりと頭が揺れ、
視界が真っ黒になった。
チュンチュンチュンッ
ふわぁぁあ。朝かぁ〜。
何だかいつもよりベッドが
心地良いナァー。
良い匂いもするぅぅ。
んん?
隣に異物感…。
そして腰にも柔わりと痛みが…
だめだ…
目を覚ますな自分。
目を開けずに下着を探すんだ…!
「んん…」
…え!ちょっとこの横の人!
はぅう!?
私のことを抱き締めてきた!
いやぁぁぁぁ!
私の首すじに寝息がかかってるぅ!
しばらく、抜け出そうと奮闘してみたが
相手がムキムキで巨体でマッチョな事がよく分かってしまった。
はぁぁぁ…
もういっかぁー。
どうせ今日と明日は仕事休みだし〜。
それに、
この人何だか良い匂いがするし、
暖かくて…安…心する…。
ぐぅー。
「××…×きろ…」
んんん…誰か私の頬をぷにぷにしてる?
うるしゃぁーい!
私はまだ寝るんだぁ〜!
フワッフワの毛布を顔まで被るが、
すぐ肩まで下げられる。
ムゥゥと頬を膨らませて不快という事を
アピールしたが、笑い声が聞こえたが、
手は止まらない。
相手の方も中々起きない私に焦れたのか、
私の頬に手を当て、次は私の耳元に彼の吐息がかかった。
砂糖のように甘くて、
何だかこそばゆい思いを感じつつ、
次は何をするのか楽しみになって、
まだまだ目覚めないでいる事にした。
すると、クスッと笑い声が聞こえて、
「るるな姫。
お目覚めのキスを待ってるの?」
!?
「あわあわあわ!
キスはだめえええええ!」
ガバァッと飛び起きた時、
唇にチュッと柔らかな唇が触れてきた…
そして、目の前には…
口元に砂糖のように甘い笑みを浮かべ、
私の事を捕食者の目で見つめる美形の王子様がそこにいた。
いかがでしたか?
この話は続ける予定です(*^^*)
お初な方は、
良かったら「もふもふ獣転生」など
連載作品の方もお暇な時に見てくださると嬉しいです(*^^*)