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03


荘厳な天空建造物の奥深く声の届かぬ祭壇にて

厳重な警戒を潜り抜け一対の翼が核まで至った

重鈍と成り果てた歯車世界の頂点は尚も聳える

鈍光を放ち壮麗な最高法規は裁きの剣を構えた


ひとつの交渉は試みられたが決裂した


法規の前に一度は叩き落とされた一対の翼

異世界から機会を貰い再度灯る黒色の羽根

代償はこの世界での時間制限に他ならない


後に金属と歯車の世界は収斂変貌を遂げた

時間軸と世界線が幾重にも捩じ折れ曲がり

定義法則が再構され行く瞬間直前になって

全ての金属の意思がそれを記憶したという



物語はここで一つの区切りを垣間見た

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